もし文豪たちがカップ焼きそばの 作り方を書いたら 青のりMAX

  • 宝島社
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本棚登録 : 412
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800278043

作品紹介・あらすじ

『桐島、湯切りやめるってよ』『失楽麺』『ゆげくらべ』『博士の愛したソース式』『湯邦人』etc.120人!文体模写が奏でるC級グルメ文学の金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • もし文豪たちが…で「はじめに」から「終わりに」まですべて書かれてあって面白かったです。

    と言っても私が読んだことのある文豪の作品が少ないので、こんな人もいるんだぁーで終わったりもしましたが(笑)

    文豪たちだけでなくて、テレビCM、歌手などなど何となく知っているっている人たちもいたので親しみやすかったかな。

    にしても、内容はすべて「カップ焼きそばの作り方」なのにこんなにも個性が出るんだなー、著者によって特徴も様々なんだなと思えた本でした。

  • 一冊目の方が印象が強くなるのはしかたがない。気軽に読める、現代の文体カタログとして、これからもよりディープな分野の文体模写をお願いしたい。

  • 「カップ焼きそばの作り方」というお題で、古今東西の文豪から現代日本のお笑い芸人やブロガーまで、計120人分のパスティーシュ(文体模写)をやってみた本。
    昨年6月に刊行された第1弾が15万部突破のベストセラーになったのを受け、昨年末に刊行された第2弾である。

    いちおう全部読んだけど、さっぱり面白くなかった。
    パスティーシュは本来、高度な文章力・批評力・笑いのセンスを兼備していないと書けないものだ。表面的な言葉遣いだけ似せればよいというものではない。本書は、パスティーシュとしての完成度が総じて低い。
     
    本書の120人分のパスティーシュのうち、私が笑えたのはたった2つのみ。
    1つは宮崎駿へのインタビューのパスティーシュで、これはよくできていると思った。
    もう1つは辻仁成の項で、「(麺とソースをかき混ぜながら)やっと和えたね。」という一行だけのネタ。クダラナイけど笑ってしまった。

    それ以外の118人分は、1ミリも笑えなかった。
    とくに、私自身が強い思い入れを持っている竹中労と西村賢太のパスティーシュは、あまりの似ていなさに腹が立ってきたほど(※)。おそらく著者たちは、竹労にも賢太にも思い入れがないし、愛読者でもないのだろう。

    ※なにしろ、西村賢太のパスティーシュなのに「慊い」すら使われていないのである。

    逆に、吉行淳之介のパスティーシュはわりとよくできていて、著者のどちらかが愛読者なのだろうなと感じた。
    思い入れもリスペクトもない相手の文体を真似ても、表面しか似せられないのは当然だ。

    パスティーシュとしての質は、類書である星井七億の『もしも矢沢永吉が「桃太郎」を朗読したら』のほうが、はるかに上だと思う。

    ただ、私は第1弾を読んでいないので、もしかしたら、第2弾の本書は出がらしのようで質が低く、第1弾は質が高いのかもしれない。
    でも、あまりにつまらなかったので、いまから第1弾を読もうとは思えない。

    本書の著者たちは、和田誠の名著を復刊した『もう一度 倫敦巴里』の“『雪国』(川端康成)パスティーシュ”の妙技を熟読玩味し、もう少し腕を磨くべきだ。

  • タイトルを見ると面白いが、なにしろ丸一冊カップ焼きそばとは。途中で飽きてしまい挫折しました。

  • タイトルで充分。

  •  個人的に、遠藤周作風の『美味すぎて沈黙』が面白かった。『献辞』はそれっぽさがあって良かった。なんとなくの文体を知って、読んでみたいと思った本も見つかった。
     ですが、芸人さんの話し方など、元々文章で無いものの模写は、文章だとあまり面白さが伝わらなかったな、と思ってしまった。ずっとカップ焼きそばの作り方を読むのは途中で飽きてしまった…。

  • 読書が苦手な大学生にもおすすめの一冊です。多くの文豪たちの文体の特徴を掴んでいて面白いです。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/
    図書館・請求記号 914.6/Ka51/2/

  • まぁ次々とよく思い浮かぶものなんだなという点では感心。

  • 前作(?)に引き続きカップ焼きそばの作り方を違う人が書いたらどうなるかを記してある。個人的にはガチャピンムックと西野カナがなかなか面白かった。

  • 「もし文豪たちがカップ焼きそばの 作り方を書いたら」の続編。同時に図書館にリクエストしてきました。

    相変わらず、ばかばかしくて面白かったです。

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著者プロフィール

1978年、大阪生まれ。フリーライター・編集者。一般企業に勤めたのち、写真週刊誌『FLASH』の記者に。その後『マンスリーよしもとプラス』編集を経て、海外放浪の旅へ。帰国後『ニコニコニュース』編集記者として活動し、のちにフリーランスとなる。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』などカルチャー誌を中心に執筆。ウェブでは『やまもといちろうメルマガ』編集、『本の雑誌』『論座』などに寄稿し、その他マンガ『アイアムアヒーロー』のリサーチなども行う。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(菊池良との共著、宝島社)、『おーい、丼』(ちくま文庫編集部編、ちくま文庫)。マンガ原作に『めぞん文豪』(菊池良との共著、河尻みつる作画、少年画報社。『ヤングキング』連載中)。

「2021年 『台湾対抗文化紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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