JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800278456

作品紹介・あらすじ

史上最大の操縦不能事故に最終結論が出た!!「自衛隊ミサイル誤射説」「米軍陰謀説」は事実無根!ベストセラー『日航123便墜落の新事実』を徹底検証。最善の対応策「海上着水」を公開。「自衛隊ファントム機が追尾していた!?」「垂直尾翼は自衛隊のミサイル誤射で破壊された!?」「米軍の陰謀がからんでいる!?」-。事故から30年以上が経過する今、なぜ陰謀説の亡霊がさまよい続けているのか?圧力隔壁の破損はなぜ起きたか/疑惑の「急減圧」/日本政府・事故調査委員会の問題点/"ハドソン川の奇跡"に学ぶ再発防止策…etc.航空事故テレビ特番の解説でおなじみの元JALジャンボ機長が書き下ろした提言。

感想・レビュー・書評

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  • データレコーダー等の物的証拠に基づき,JAL元機長が撃墜説を「妄想」と一蹴する本。事故調や政府の稚拙な対応も指摘していてバランスもとれてる。
    既に否定された陰謀論が,新たな読者を獲得するために何度も再生産されるのって,この分野に限らない普遍的現象だよなあ…と。
    著者が強調してるのは,「死者に鞭打つ」のを恐れるあまり事故に学ばないこと。ハドソン川の奇跡の教訓も活かして,JAL123便と同様の事態に陥った場合の対策として海上着水を提案している。シミュレータで実際に確かめてみるなどの試みが興味深かった。


  • プロフェッショナルが淡々と陰謀本に対する反論を正論として説明し、自分だったら山じゃ無く海に行くと提案。陰謀本とセットで読むのがベスト。

  • 「日航123便 墜落の新事実」(青山透子著)の後に読んだ。
    この本は所謂陰謀説である青山氏の本への反論のようではあるが、根底では青山氏と杉江氏の考えは同じと思える。
    それは、日航123便の大事故に対して、国も企業も検証が不十分だということだ。
    初動も調査も曖昧だから、陰謀論が流れてしまったのだ。
    犯人捜し、原因捜しだけに終始せず、事故を検証し、再発防止、トレーニングに活かさないと、同じことが発生しても対処できないだろう。

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著者プロフィール

航空評論家/元日本航空機長
1969年慶應義塾大学法学部卒、日本航空入社。
DC-8、ボーイング747、エンブラエルE170に乗務。首相フライトなど政府要請による特別便の経験も多い。ボーイング747の飛行時間は1万4051時間という世界一の記録を持つ。2011年10月の退役までの総飛行時間は2万1000時間超。日本航空在籍時に安全施策の策定推進の責任者だったときにはじめた「スタビライズド・アプローチ」は、日本の航空界全体に普及し、JAL御巣鷹山事故以来の死亡事故、並びに大きな着陸事故ゼロの記録に貢献している。
航空問題と広く安全問題について出版、新聞、テレビなどメディア、講演会などで解説、啓蒙活動を行なっている。著書多数。近著に『飛行機ダイヤのしくみ』(成山堂書店)がある。

「2020年 『パイロットは知っている 羽田増便・都心低空飛行が危険なこれだけの理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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