天才詐欺師・夏目恭輔の善行日和 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
2.96
  • (0)
  • (8)
  • (8)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 102
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800279217

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん。天才詐欺師というが、詐欺師に思えないのはなぜだろう。
    神様のペテン師。ユーチューバーが多すぎる。回転寿司とルーレット。怨霊と住む男。の4話に分かれている。詐欺師の夏目の前に、女子中学生・小春が現れる。そして、娘だという。身に覚えがないが、思い当たる節がある。別れた妻が、産んだ子であり、生まれる要因を作る可能性はあった。
    夏目は、詐欺をチームで行い、そのシナリオを組み立てる。
    さて、聖マリア修道会の教会の立ち退き問題を、ローマ教皇庁の調査団を偽って、詐欺をする。16世紀の木像と縄文時代の遺跡が出るというのが、仕掛け。ふーむ。結末は、お粗末かな。それじゃ、詐欺師ではない。誰が騙されたのだろうか?
    ユーチューバーをうまく使うと炎上させて、目的を達成する手法も面白い。
    ドンテンニーチウィッスのプレゼント企画と覗き趣味の男の物語。
    回転寿司とルーレット。簡単にお金を稼ぐのは難しい。その餌に飛びついた結婚詐欺。まぁ。脇が甘いよ。
    怨霊と住む男。別れた妻に付き合っていた男がいた。それが小春の父親かもしれない。押し売り祈祷師をとっちめる話であるが、予言とはそんなもんだ。
    全体として、夏目恭輔は、物語のシナリオはかけるが、詐欺師としてどうかなというかんじだ。

  • 元天才詐欺師だった夏目恭輔の前に、娘と名乗る中学生の小春が現れ助けて欲しいと依頼される連作短編

    詐欺師が詐欺師を騙すコンゲーム
    手口はフィクション要素多めで現実的ではない
    まぁ、あまりにリアルにやられても、ねぇ?

    詐欺の手口とその仕返し方法よりも、親と子の関係性の描かれ方の方がメインなのではなかろうか
    詐欺を取り扱っているわりに、ほのぼの感が漂っている部分もあるので

    連作短編らしく、夏目は過去に橋爪という詐欺師と何かあったみたいだし
    みひろとの出会いとその後の関係も思わせぶりにちょっとずつ明らかになっていく感じ

    描かれているお話は4編
    ・小春の暮らす修道院&孤児院の地上げ
    ・不正抽選とYouTuber
    ・結婚詐欺師
    ・劇場型霊感商法


    久しぶりにアンダーグラウンド要素を含むお話を読んだ
    映像作品では見てたりするんだけどね コンフィデンスマンJPとかGREAT PRETENDERとか

    読んでて思うのが、つくづく僕には詐欺の絵を書く能力はなさそうだってところかな(笑)

  • お父さんと娘、いい関係にどんどんなっていく。仕返し爽快!

  • 騙し騙され、は楽しめる。一気読み。

  • 本のタイトルが面白そうだったので読んでみたが、うーん、何か今ひとつ盛り上がりに欠けると言うか、、、。映画の「スティング」みたいな感じをイメージしたんだけど、僕の好みにはあまり合わなかった、かな。

  • 題名通りな内容。
    生き別れた愛娘に良い所見せたくて頑張る
    天才詐欺師。
    結構、痛快なので楽しい。

  • 温かい気持ちになれるミステリ。面白かった。次巻も期待したい。
    あらすじ(背表紙より)
    かつて天才詐欺師としてその名を馳せた夏目は、突然目の前に現れた女子中学生・小春から、とある依頼を受ける。自分の娘だという小春からの頼みごととあって、久しぶりに動き始めた夏目だったが、次々と訳ありな依頼者たちが訪ねてきて…。ある時はYouTuberと大人気ゲーム機の不正抽選の謎に迫り、またある時は闇カジノで結婚詐欺師を懲らしめる。己のポリシーに忠実な天才詐欺師が大活躍!笑って泣ける、父と娘の連作短編ミステリー。

  • かっちりした内容。詐欺師が人を騙していく義賊的な内容ですが、騙していく過程は結構大雑把な感じ。
    かっちりし過ぎて勢いに欠けるため、詐欺の過程を延々読んでいるみたいになって来て途中で嫌になってきちゃいました。

  • 詐欺師っちゃ詐欺師なんだけど、仕返し屋みたいなチーム。悪人に対して結構な大金を使って大がかりな仕掛けを作る。素性が駄々漏れで大丈夫か心配になるが、依頼側たからいいのかな。

  • 2018/006/16読みやすい
    出張中に簡単に読めた
    内容は予想できたのもまたよし
    2023.2.22
    再読・・・覚えていない(´・ω・`)

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

里見蘭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×