世の中には、誰とでも幸せになれる人と、誰といても幸せになれない人の二通りしかいない。
- 宝島社 (2018年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800282903
感想・レビュー・書評
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R3.2.16 読了。
女性向け(?)の恋愛相談に恋愛マスターのくじらさんが答える形で書かれている。この本はけして恋愛を美徳化せず、幻想化せず、型枠にはめず、当事者2人でつくっていくものだと教えてくれている。私のような中年のおじさんが読んでも、もう少し早く出会いたかった本だと思いました。
「恋愛をする能力は、人間誰しもに備わった基本性能だ。愛する人のことを本当に思えば、人類全員恋愛マスター」という言葉に希望の光が見えて、なおかつ勇気も貰いました。
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人間関係を築く事があまり得意な方ではない自分は、恋愛となると、不安や心配という気持ちに支配されてしまいがちだ。
考えなくてもいい事を心配し、起こってもいない事を不安がり、さもそれが現実であるかのように捉える傾向にある。
その根底にあるものは、自分に自信がないという事。
それをいつも他者に認めてもらう事で、愛してもらう事で何とか埋めようとしている。
だからいつもうまくいかない。
自分で自分を認めてあげていないから。
そういう所をこの本では色んな言葉で指摘された。
自分の考えがいかに見当違いのものであったか、愛するとはどんなものなのか、気持ちの有り様を教えてくれた。
まだそれを自分の中に落とし込めてはいないけれど、道を照らしてくれたような気がしている。
恋愛で悩み続けている人、こじらせてしまっている人に是非オススメしたい一冊です。 -
この本は、恋愛というテーマにもかかわらず、恋愛という枠を超えて人間関係を築いていく上で大切なことを出し惜しみすることなく伝えてくれています。
人間関係で自分の思い通りにならずイライラしてしまっている人、ちょっと依存気味かなと思う人、もっと友人や恋人・パートナーと良い関係を築いていきたいと思う人には必読です!
著者のくじらさんは、お笑い芸人兼恋愛マスター。太田プロ所属。公式ブログは月間PV140万と、アメブロランキングのピン芸人部門1位常連。その他雑誌やウェブメディアでの恋愛相談も多数受けています。
もはや、芸人以上に恋愛マスターとしての地位を気づかれている方。
お笑い好きの私としては、「それでいいのか!?」と突っ込みたくなりますが、お笑いも恋愛も両方取りしていて大尊敬です。
それにしても、くじらさんはこの本に書かれているような恋愛観(というか人間関係観)をどこで習得したのでしょうか。
他のくじらさんの本も読んだこともあるのですが、くじらさんのメッセージの主軸は、抽象化することでこぼれる落ちる部分もあることを恐れずにまとめるとすると、
「自分をもっと大切にしよう・認めよう。そして、相手をもっと尊重・尊敬していこう」
ということかなと思っています。
なかなかこれを地で生きて、考えられている人は少ないのではないのかなと思います。かなりいろいろなところで直面して、折れずに克服してきたのではないのかな、と思うと、くじらさんがどのような人生を歩まれてきたのか?なぜ本に書かれているような考えを持つに至ったのか?というような自叙伝も気になります。
さて、本書には上記のことを主軸とした、心にとどめておきたいメッセージが数多くあるのですが、ここでは数点紹介させていただこうと思います。
1.
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信じる強さを身につける努力を怠った結果
弱さは人を傷つける
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これはシビれますね。
少し厳しい言葉にも思えますが、自分が弱く人を信じれなくなったことで、相手を気づつけてしまう。自分の自信の無さを、弱さを盾に相手に迫ってしまうといことは、意外と無意識のうちにやってしまっていることもあるように思います。
自分本位なことを見抜かれているようで、グサッときました。
2.
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相手を自分色に染めるんではなく、相手の色を尊重するのが愛なのだ
もっと相手にこうあってほしい
こういう愛の表現をしてほしい
こんなことを考えているうちはその人のことを愛してなんかいない
自分の思い通りの彼と恋愛したいだけなのだ
現実の彼を愛せてなどいないのだ
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本当にその人がいいのか。その人が自分の思い通りになるからいいのか。
後者であればその人ではなく、その人が纏う属性に魅かれているということでしょうか。
これに関しては、正直なところ、言葉ではわかるが自分がどちらに魅かれているのかを判断するのは難しいなーという思ってしまいます。
でも、このことを心にとどめておいて、意識することは相手にとっても自分にとっても大切なことのようにも思います。
3.
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相手に不安をぶつけるのはあなたの甘えでしかない
こんなに不安を感じている私を見てという遠回しな高い自意識でしかない
マイナスな感情の自分に相手を付き合わせるな
相手を思う気持ちがあるなら1秒でも多く楽しい時間を提供するのだ
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以前ネガティブなことを言っていた時に、それを言ってどうなるの?と厳しいながらに愛情にあふれたことを言ってもらったことがあります。
ネガティブなことを言うことは、相手に何かを求めていること。そして、あえて自分はダメな奴だと宣言していること。もし与える側に回りたいのであれば、ネガティブなことを言うことは何の得にもならないということを教えてもらいました。
最後に長くなりますが、ぜひとも読んでいただきたい一節を載せておきます。
私は最初は、今恋愛は興味ないから私には関係ないや、とも思って自分ごとと感じてなかったのですが、「恋愛」を「人生」という言葉に置き換えて読んだとたん、すごく身が引き締まりました。
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相手を尊重できる幅を広げたいのならば、自分の人生を充実させるしかない
不安を相手にぶつけたり束縛したくなったりというのは、「自分の生活が満たされていない」という嫉妬心からくる。相手を自分と同じレベルまで引きずりおろしたいのだ。
生き生きと生活している彼が羨ましい。このままでは私を捨ててどこかにいってしまうかもしれない不安。だから足を引っ張りたい。そして相手が足を引っ張られることを許してくれるのを愛情だと勘違いをし始める。内へ内へと閉ざされていく恋愛。負のスパイラル。
こんな恋愛に未来はない、相手がどうこう関係ない。すべてはあなたの問題だ。自分を充実させろ。自分をサボるな。自分を心から愛せるようになったとき、全てに寛容になれる、外向きの健康的な愛を目指せ。
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恋愛マスターくじらさんの初書籍。
歯に衣着せぬ言葉が心に刺さります。
グサグサきます。
痛くて辛くなるのは、目を背けてる現実だから。
直筆サインと一言メッセージいただきました♪ -
最近は芸人としてよりも恋愛マスターとして有名なくじらによる、女性からの恋愛相談に一問一答で答え一冊。
軽妙な語り口とは相反する骨太な内容に、男性の自分も唸らされた。