映画宣伝ミラクルワールド 東和ヘラルド松竹富士独立系配給会社黄金時代

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 61
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800302250

作品紹介・あらすじ

大手映画会社に対抗して次々とヒットを飛ばした独立系配給映画会社、戦いの歴史!

感想・レビュー・書評

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  • "私が、小学生~中学生の時、映画の情報源は雑誌「ぴあ」か新聞夕刊の広告だった。
    その当時を思い出しながら読了。
    当時の新聞広告を眺めて、見た覚えのあるものが多くて驚いた。そして、おそらく広告を作成したみなさんの戦略にまんまと踊らされた一人(ほめています)なのだなぁと感慨深く当時のマーケティング戦略を読み進めた。興味深い記録。"

  • 今でこそ映画の情報は、インターネット等のいろんな媒体から得ることができ、それを参考に観に行ったりしてますが、高校くらいまでは、新聞の広告が多かった気がします。
    この本は、映画の宣伝広告について書かれたものですが、大量に広告宣伝費を使えるメジャー配給会社(ワーナーやユニバーサル等)とは違うインディペンデント系の配給会社の小規模会社ならではの工夫に飛んだ宣伝方法の記録になっています。
    「決して一人では観ないで下さい。」で有名な「サスペリア」やMr.Boo、キャノンボール、ランボーといった懐かしい映画がどんな方法で宣伝され大ヒットに繋がったか(もちろん失敗もあり)がよくわかります(ブッシュマン、バタリアンなんかもそう)
    しかし、今のCMで多い、映画をみた一般人に「感動しました〜」とかいっぱいコメントを見せつけるやり方は嫌いですな。
    映画を違う側面から見れて、夜寝る前にパラパラ読むにはちょうどイイ本です。

  • やたら誤植の多い一冊(「再注目」→「最注目」p177)だったが、内容は当時の映画宣伝の、良い意味で、めちゃくちゃな感じが笑えた。

  • 「映画をどう見せた・売ったか」という映画配給会社の視点で語られています。観客として映画を見ていて、あまりその存在を意識していなかった世界なので、こうやって一冊の書籍としてまとめると非常に読み応えがありました。
    映画レビューとか映画研究とは違うので、そのへんはご注意を。あくまでも映画配給会社について書かれています。
    目次によると、1976年12月18日『キングコング』と『カサンドラクロス』から1991年8月『ターミネーター2』までの期間について扱われています。
    この期間、特に『ターミネーター2』までってところに、映画配給会社が果たしてきた役割と、その役割を果たすのが難しくなってきた映画を取り巻く、時代の変化が物語られています。
    地方出身の私ですが当時の記憶でも、『ターミネーター2』で大きく何かが変わったな~という実感がありました。

  • 日本の配給会社が光輝いていた頃のエピソード。「メガフォース」には騙されました。

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