関東戦国全史~関東から始まった戦国150年戦争 (歴史新書y)

制作 : 山田 邦明 
  • 洋泉社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800315373

感想・レビュー・書評

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  • 関東地方における戦国時代史150年を追う一冊。主要な対立軸を中心に時代区分を分けて叙述されており、戦乱の推移が分かりやすい。常陸・下野や房総など周縁部についてもカバーされていて興味深く読めた。大勢力の外交関係に翻弄されつつも強かに生存を図る小大名や国衆の姿がうかがい知れる。

  • 第1部 足利氏と上杉氏の時代―享徳三年(一四五四)~永正二年(一五〇五)
    第2部 台頭する北条氏と足利・上杉との角逐―永正三年(一五〇六)~永禄二年(一五五九)
    第3部 北条氏と諸勢力との軋轢―永禄三年(一五六〇)~天正六年(一五七八)
    第4部 北条領国の解体と関東戦国の終焉―天正六年(一五七八)~慶長七年(一六〇二)

    編著:山田邦明(1957-、十日町市、日本史)
    著者:阿部能久(1972-、茨城県、日本史)、中根正人(1986-、茨城県、日本史)、山下智也(1988-、岐阜県、日本史)

  • 2018/08/15 初観測

  •  関東に存在した諸勢力の変遷史。結城氏や宇都宮氏などマイナーな勢力にも紙幅を割いている。
     一言で表すなら、離合集散甚だしい。それだけ生存競争が激しかったともとれる。今日の生存の為なら、明日の不都合に目をつぶる行為の数々。一例は、古賀公方家から分かれた「小弓公方」の盛衰。当初は後北条氏と友好関係にあった、という事実には驚いた。なぜなら、「小弓公方」を滅ぼしたのは後北条氏に他ならぬから(第一次国府台合戦)。足利(室町幕府)の権威・秩序の崩壊が如何に大きく、その後遺症が如何に激しかったのかを、この戦乱は物語る。

  • 1400年台前半から、関東地方では事実上戦国時代が始まっていたことがわかる。
    とにかく複雑。おそらく自分は半分も把握していない。

    この時代の事を書籍に書く歴史家さん達にお願いしたいのは、年代別の勢力図をたくさん作って欲しい事です。陸路や水路も記載して、このような勢力関係でこの位置関係だから交通の要所なので、ここを取る必要があったのだ、という事がビジュアルでわかるようにしていただかないと、今の感覚だと、何故茨城県古河市がそんなに重要なの?わけわからん、となる。

  • 駆け足で概要を眺める通史。鎌倉公方、関東管領、後北条、長尾、房総や北関東の諸氏、そして秀吉。軸があるので、ここから各論を紐解きたい。

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