「伝える力」が伸びる! 12歳までに知っておきたい語彙力図鑑

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800590039

作品紹介・あらすじ

「すごいと思った」「すごく面白かった」「ヤバい」「神」……。
 いまの小学生たちは、たったの数ワードで感情を表現しがちですが、それに問題意識を抱いている親世代は少なくありません。

 また、年齢を重ね、さまざまな経験をするようになると、過度に単純化された表現では十分な意思疎通・自己表現ができず、人間関係はもちろん、勉強や仕事をするうえで支障が生じるようになります。

 本書では、「感情を表現する言葉」に焦点を絞って語彙をあつめて分類。
 齋藤先生のわかりやすい解説とイラストで、「こういうときはこんな表現が使えるんだ!」と楽しく自然と語彙力が身につく1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • たったの数ワードで感情表現しない子ども達に危機感を抱くといいつつ、実は大人も語彙力を伸ばしたいと思っている人も多いはず。親子で読んでもおもしろいし、高校生にもおすすめかも。
    以下、本文より*******************
    ステップ1で「感情基礎語言い換え力アップ」
    やばい、エモい、いいね!、ダメだねなど
    基礎語の解説文はいろんな表現でその感情を表現しているので、高校生や大学生など大人もその解説を読むと文章力がついた気がするかも?
    ステップ2で「状況説明力を鍛える」
    その場面や状況を説明できる文章は表現力の参考になるかも。
    ステップ3で「ポジティブ変換でコミュニケーション力アップ」
    つい、言ってしまってトラブルになってしまったり、険悪な空気になってしまう
    それをポジティブに言い換え。対人関係に悩む人はある意味これも参考になるかも?
    ステップ4で「観察眼を磨く、「目の付け所」探しトレーニング
    実際にさまざまな角度から観察する力を身につける。例をみて、説明できるか?名画や写真を見て、自分の基礎知識のなさに、ショックを受けたり。
    ステップ5で「大人も知らない!?文豪たちの日本語」
    50音順で表現。文豪達の文例も紹介されているのでその作品も手にしてみてもよいかも?
    巻末には語彙力図鑑索引があるので、辞書代わりにも使える。
    この本、大人が十分楽しめると思います。

  • 子ども向き、と思うと侮れない四字熟語が出てくる!言葉の総復習に大人にもオススメ。


    意気粗相/やる気、気力がなくなること。⇄意気揚々

    切歯扼腕セッシヤクワン/ 怒りや悔しさのために歯軋りし、自分の腕を握りしめる事。中国、史記より

    敬天愛人/ 世界全てを敬い、人を愛すること

    不倶戴天/ 同じ世界に生きたくないという気持ちを抱かせること

    放縦懦弱ホウショウダジャク/ 思いのままふるまって、無気力なさま。

    脱俗超凡/ 一般的な範囲や能力をはるかに超えている様子

    羽化登仙/ 天にも昇るような、心地いい気分になることのたとえ

    冷汗三斗レイカンサント/ 冷や汗をたくさんかくほど非常にはずかしいこと。


    ポジティブ変換
    誰も発言しない時
    誰か何かいい意見はありませんか

    思いついた事があればなんでもいいので出し合おう

    どっちがいい?お願い時
    本読んでるから話しかけないで!

    本読んでるから静かにしてほしいなぁ

    日本の仏教一派、左前を通し悟り開く
    臨済宗/ 栄西
    曹洞宗/ 道元
    黄檗宗オウバク/ 隠元


    居丈高/ 凄まじい勢いで起こる様子

    星霜/ 年月、星は1年で天を一周し、霜は毎年降るこもから

    恬然テンゼン/ 何事も気にすることなく平気でいる様子

    馥郁フクイク/ 良い香りが漂う様子

    •  翠玉さん
      子供向きの分、読み易い御本なら大人でも勉強になりますね。(見聞きした事ない難しい漢字)·····例えば、文字(文系)の強い(軽度の)しょうが...
      子供向きの分、読み易い御本なら大人でも勉強になりますね。(見聞きした事ない難しい漢字)·····例えば、文字(文系)の強い(軽度の)しょうがい者の方や学生さん等に1度読んで頂きたい·····そんな1冊ですね。
      2023/08/15
  • 「伝える力」が伸びる! 12歳までに知っておきたい語彙力図鑑。齋藤 孝先生の著書。自分の気持ちを表現できる言葉を身に着ければ身に着けるほどコミュニケーション能力が上がる。コミュニケーション能力が上がれば上がるほど人間関係は円滑になるし敵を増やしたり嫌われ者になったり仲間外れにされることも少なくなる。語彙力を上げれば幸福に近づく。語彙力がないと不幸になるのかも。12歳までに語彙力を上げて伝える力を伸ばせば明るい未来が待っているのかな。

  • 「学力が高まる!コミュニケーション力アップ!『語彙力こそが教養である』著者が厳選!表現力と思考力を育む言葉が身につく!伝える力がぐーんと伸びる語彙を完全マスター!」

    目次
    1 感情基礎語 言い換え力アップ(やばい;かわいい ほか)
    2 状況説明力を鍛える(練習する様子;テストが返却されている様子 ほか)
    3 ポジティブ変換でコミュニケーション力アップ!(散らかっている友達の部屋を見て;食べた料理がおいしくなかった ほか)
    4 観察眼を磨く「目の付け所」探しトレーニング(富士山;天橋立 ほか)
    5 大人も知らない!?文豪たちの日本語(あ行;か行 ほか)

    著者等紹介
    齋藤孝[サイトウタカシ]
    明治大学文学部教授。昭和35(1960)年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導

  •  語彙力、つまり言い換え力、これは今の日本人が失ってきつつある、単調な表現しかできないことへの警鐘とも言える。外国語を学んだ時に痛烈に感じる、ボキャブラリーのなさ、奥深い表現の欠如に悩むことになるのだけれど、母国語でそれでは人生豊かに生きられないじゃないか?ということ。ということで、えぐいは、ひどい、半端ではない、などの表現があるよねと。
     状況説明も語彙力表現力が大事になる。青菜に塩、しょんぼりしている様子。琴線に触れる、感動するというような言葉も重要だ。
     あとは、ポジティブ変換は、非常に面白いし、いい観点。美味しい、まずい、ではなくて自分にとってどういう味に感じるのか、というふうな目線で言葉を構成すると、受け手の感覚も違う。
     ほとんど知っているようでいて、やっぱりしっかり読んでいくと気がつくことが多い。そういう意味でも、12歳までにとはいえ侮れない。

  • 本屋で立ち読みして良さそうだったので購入。
    「やばい」「すごい」「うざい」のような便利な言葉の言い換えを提示してくれていて、とても良かった!

    息子世代はなんでも「やばい」で済ませる傾向があある。
    言葉は生きているし、同じ言葉を話す・理解することで仲間同士の同族意識を高められるとも思うので、それ自体は良いと思うのだけれど。
    ただ、やはりより的確に、より詳しく説明するとどういうことなのかを説明できないと困るだろうなと思う。
    仲間同士のハイコンテキストのコミュニケーションであれば問題ないが、これから成長するにつれ、初対面の人とも、年齢が離れた人とも、違った背景を持った人ともコミュニケーションを取っていかないといけない。
    そんなときに「やばい」しか言えないと誤解を生むこともあるだろう。

    この本では「やばい」とは、「危険」なのか、「危うい」のか、「最高」なのか、それとも「驚異的」とか「素晴らしい」なのか・・・実例を出しながら解説してくれている(しかも随所にイラスト入り)なのでわかりやすい。

    自分の感情や思考を言語化できるか、というのが現代ではとても大切だと思う。(昔は暗黙の了解とかあったんだろうけど。)
    自分の周りを見ても、結局言語化が上手い人が自分の人生を思う方向にDriveしている気がする。
    社会人になってからはもちろんだけれども、学生のうちからも言語化ができることで学習効率を上げたり、ディスカッションやプレゼンなどでも役に立つと思うので、ぜひ身につけてほしいなと思う。

  • 12歳以上ですが、意外にちゃんと知らなかった言葉もありつつ、
    基本となる日本語が学べてタメになりました。

    特によくある状況でポジティブに言い換えるSTEPは大人も必見です。
    お子様と一緒に読んで親御さんも学ぶのにいい本だと思いました。

  • 感情を表すのにひとつの言葉しか使っていない場合、他にどう言い表せられるかが詳しく書かれている。
    やばいとか、かわいいとか、何にでも使っちゃうけど、いろいろ言い換えられる。あと、シチュエーションごとにどう説明すればいいかの例文もわかりやすい。

  • イラストが可愛かったので購入しました。
    ステップ1からステップ5まで章が分かれていて、ステップ4までは子供向けなのですが、ステップ5が大人顔負けの言葉だらけで成人している方でも楽しみながら読めると思います。

  • 限られた言葉しか使わないでいると
    自分の感情をうまく伝えきれないことが出てくる。
    安易な言葉選びばかりにならないように
    語彙は増やしておくに越したことはないと思う。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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