十牛図に学ぶ

著者 :
  • 致知出版社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800912381

感想・レビュー・書評

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  • 瞑想や坐禅について、覚りや空について、理解が進んだ。
    難しい説明とわかりやすい表現が入り混じっていて、何が理解のきっかけになるかは読み手次第なのだろう。

  • 前から気になっていた「十牛図」。

    仏を尋ねていけば、我々の本心に辿り着くという「夫れ諸仏の真源は、衆生の本有なり」から始まる。「泥棒を捕らえてみれば我が子なり」、仏の心とは別物ではなく、元々あった自分の心が、ただ汚れたり歪んだりしているだけということ。見失った本当の心、真の自己を尋ねる旅を、牛を探す道として、10のステップで表したものである。

    ①尋牛…牛を探しに旅に出る
    ②見跡…牛の足跡を見つける
    ③見牛…ようやく牛を見つける
    ④得牛…野生の牛はすぐに暴れ出す
    ⑤牧牛…暴れる牛を飼い馴らす
    ⑥騎牛帰家…牛に乗って故郷に帰る
    ⑦忘牛存人…牛は忘れてしまう
    ⑧人牛倶忘…人も牛もいないゼロの世界
    ⑨返本還源…無の世界から有の世界へ還る
    ⑩入鄽垂手…町に出て人々のために働く

    禅と老荘思想はほぼ同じかと思っていたが、著者によると、老荘思想が無の世界に価値を置くのに対し、禅は現実世界に最後に戻ってくるということで、むしろ『論語』に近いものらしい。

  • 自分の内にある宝に気づかず外に宝があると探し回っているのが迷いの状態です
    一杯やってると周りが明るくなって、明日も頑張ろうという気持ちになる人
    一緒にお茶をしているだけで楽しくなって明日も頑張ろうと思える人
    目指しましょう。

  • とても分かりやすい内容、語り口でだれでも親しめる内容。素晴らしい。

  • 原文の解釈や説明もとても理解しやすく今までで読んだ十牛図の本なかでもかなりわかりやすいです。

    十牛図関連の本としてはおすすめの一冊だと思います。

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著者プロフィール

1964年、和歌山県新宮市に生まれる。大学在学中に東京白山・龍雲院の小池心叟老師に就いて出家得度。1987年、筑波大学を卒業、京都建仁寺の湊素堂老師のもとで修行。1991年、鎌倉・円覚寺の足立大進老師のもとで修行。1999 年、円覚寺僧堂師家(現任)。2010年、円覚寺派管長(現任)。2017年、花園大学総長に就任(現任)。ラジオや講演会、円覚寺日躍説教など出演多数。著書に『祈りの延命十句観音経』『禅と出会う』(以上春秋社)、『十牛図に学ぶ――真の自己を尋ねて』(致知出版社)、『二度とない人生を生きるために』(PHP研究所)他多数。また現在はYouTubeなどにて仏教や禅についての一口法話、ゲストを招いた対談、日々の「管長侍者日記」などを配信中。

「2023年 『ZEN呼吸 「健康」は白隠さんから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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