戦艦大和の収支決算報告

著者 :
  • 彩図社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801303911

感想・レビュー・書評

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  • 建造費もさる事ながら、維持費はたやまた弾薬の費用は想像をはるかに超えるものでした。
    当時の少ない物資に加え、アメリカからの重油の輸入制限にこれだけの油虫を投じ、日本は本当は戦争に勝つ気なんて無かったのではないかと感じてしまう。
    沢山の命が乗り込んだ大和、武蔵、その大きな巨体を別の物に使えなかったのだろうかと残念でならない。
    停泊するだけでも費用がかかるという事は目から鱗だった。
    作ってみたかった、所有してみたかった、使ってみたかった…そんな答えに繋がっているようでやり切れない思いです。
    武蔵の出自については参考図書に掲載されている吉村昭氏の戦艦武蔵をお勧めします。

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    戦艦大和のことを語る上で建造費に関しては話題に上ることが多々あるが、維持費に関しては聞いたことがないので新鮮だった。
    それにしても今では考えられないような金額を戦争に消費していたということがこの本を読むとよく理解できるが、大和以外の空母や戦闘機、軍人の給与なども当時にしては高かったのだと改めて感じた。

  • 金銭面で大和型のパフォーマンスを検証してみた珍しい本。いかに国力に見合わない不相応な兵器だったか。不幸な生い立ちをたどったフネだった。

  • 戦艦大和も、計画から完成に時間がかかり過ぎて、できたころには役立たずとなるのは、他の世界遺産同様だと思った。

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著者プロフィール

大阪芸術大学卒業。著書に『江戸三〇〇藩城下町をゆく』(双葉社)、『戦術の日本史』(宝島社)、『牧野富太郎~雑草という草はない~』(角川文庫)、『戦艦大和の収支決算報告』『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)などがある。雑誌『Shi-Ba』で「ニッポン地犬紀行」、web「さんたつ」で「街の歌が聴こえる」を連載中。

「2023年 『ウソみたいだけど本当にあった歴史雑学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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