- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801304529
作品紹介・あらすじ
普通に社会人をしていれば、誰しも「経済理論」や「経済学」について、なにかしら聞いた覚えがあると思われます。「神の見えざる手」「悪貨は良貨を駆逐する」というような言葉は、誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
「経済理論」や「経済学」というのは、経済の仕組みを解き明かしより良い社会をつくろうというものです。そして我々の社会や生活に大きな影響を与えています。
マルクス経済学のケースからもわかるように、経済理論というのは、必ずしも正しいものばかりとは限りません。そういう経済理論と実体経済の相違についても、紹介していきたいと思います。
感想・レビュー・書評
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国税調査官の著者が行動経済学や経済学者の理論など33の経済学の理論をわかりやすく解説した一冊。
返報性の法則や囚人のジレンマなど行動経済学で紹介される理論からアダムスミス、マルクス、ケインズなどの経済学者の経済理論やMMTやビットコインといった新しくできたものまで様々な現在につながる経済学について勉強することができました。
また、ナッジ理論やアイアンガーの商品選択の法則など企業の提供するサービスの中で使われているものがあることも本書で知りました。
そして、経済学者の人となりも知ることもできました。
そんな本書の中でも著名な経済学者は学生時代に経済を専攻していないというのは意外で印象に残りました。
本書で経済理論の知識はもちろんのこと実態とは結びつかない真実も知ることができました。
経済理論と実体経済が結びつかないことも本書で知ることができました。
また現在の経済のシステムの弱みも本書で浮き彫りとなったことも感じました。
本書で学んだ経済の教養を活かして生活や人生に役立てていきたいと感じた一冊でした。 -
コンビニで購入。
見開きでわかりやすくまとめられていて入門編としていいのではないだろうか。
ひとつひとつ掘り下げて詳しくというよりかは、こういう心理的な動きがあるよ〜!こんな考え方があるよ〜!!と、ざっくり分かりやすく教えてくれて、雑学レベルの知識がつく。
これで大枠のイメージ掴んでから、興味ひかれたことに関して詳しい本読む流れがいいかと!導入編としてわかりやすいと思います! -
同著者では「お金の流れでわかる世界の歴史」が面白すぎて、そこまで突き抜ける感じはなく残念でした。紹介されている各経済学者の個人に絞った書籍を参照する前の予備知識として役立つもの、行きすぎた資本主義に警鐘を鳴らす書籍として有意義でした。
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新聞広告で気になったので図書館で借りた。著者は元国税調査官の大村大次郎。この人の本は節税やらなんやらの本が多く、こういった経済系の本は珍しいのでは。書評で妙に褒めてるものが多いがこの人の本ぽくはない。
以下メモ。
●莫大な投資した計画はなかなか中止できない。コンコルドの誤謬。医者にするために教育費をかけて諦められず浪人してようやく医者になっても長く続かず私立病院が二代目三代目でつぶれる。
●税務署の密告者の大半は身内。自分も損をするかもしれないにも関わらず親族の誰かに対する嫉妬の方を抑え切れない。利益を与えてやってるから文句はないはず、はない。
●チケットを無くしたらチケットは買わない。チケット分の現金をなくしてもチケットは買う。
●アダムスミス「神の見えざる手」。国が特定の企業に権益を与えて「独占状態」を生み出すことに対して批判している文章の中で述べられている。
●アダムスミスは贅沢品に課税するべきと述べている。日本が長い低迷期に入ったのは消費税導入直後から。ヨーロッパの間接税は贅沢品には高い税率。生活必需品は低い税率や免税。
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https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/636810 -
世を経め民を済うとされていたが、現在はそうなっていない。共産主義が崩壊して資本主義一本になった頃から格差社会が激化している。ピケティの問題解決策を実施できれば世界的に取り締まれるが実現は厳しい。
2冊目読了。
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実用的なところから、大きな規模のところまで、まとまっていて読みやすかった。日本は、もう少しインフレになるくらい、賃上げと、ばら撒きをやった方が良いのではと思う。