- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801306509
作品紹介・あらすじ
格差社会と呼ばれて久しい現代日本。国民基礎調査によれば半数以上の世帯が「生活がやや苦しい、大変苦しい」と答えている。ところが日本では貧困の実態は見えにくい。報道でたまに炊き出しや生活相談の様子を見聞きするくらい。ギリギリの生活を送っている人も、助けを求めるのは恥と考えて黙っている場合がある。
本書ではワーキングプアや貧困層と呼ばれる人たちをはじめ、経済的に困窮している17人に取材を行った。彼らはなぜ貧困に陥り、どんな暮らしをしているのか。いつもお金の心配をして涙ぐましい節約生活を続ける中、どんな問題を抱えているのか。
生活苦にあえぐ人々の生の声から、日本の格差社会の実態を浮き彫りにするルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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このシリーズは本当に勉強になる。昔の内容は、ただ親の財産を食いつぶしたバカや甘く自惚れたアホもいた。。今はどうしようもないケースが増えている。本当に怖い世の中だ。
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経済的に辛い状況の17人のインタビューを元に書かれたノンフィクション本。
贅沢なんかしてない、日々節約しても豊かな生活はできない。心が痛くなる箇所もあった。経済的余裕は精神的余裕に繋がるという誰かの言葉、本当にそうだと思う。お金があれば全てとは言わないが、ある程度の問題は解決できる。人生100年時代というけれど経済的に余裕がなければ長生きは全然幸せじゃない。 -
すごくシビアで、これが現実か!と思いました。
確かにこういうこともあるかもしれない。でもみな、とても真面目なのだと思う。親やきょうだいに頼らずに自分で貧困を抱え込んで悩んでいる。本当に真面目で堅実な人たちだ。
生まれた環境にかかわらず、社会の情勢や時代の変化に影響を受けてこういう生活をせざるを得ない人たちもいる、ということを目の当たりにした本なのでした。 -
17人のリアルな生活者に、現在の生活状況とそこに至るまでの経緯をインタビューしてまとめた書籍。
自分がいかに恵まれているかを、肌で感じてしまった。正社員として入社して働き続けられる当たり前が、今の日本では当たり前ではない現実。
落とし穴は、至るところに隠れている。自分や親の健康的な問題、不景気による会社の突然の倒産、自然災害、コロナ、、、そういったトラブルと無縁で過ごしてこれたことは、 今の日本では奇跡に近いということを改めて思わされる。
文中、著者の、こうすべきだ!という主張はない。あえてインタビューした人たちの生き様を素直に文章化することで、今の日本の現実が恐ろしい程のリアリティーで胸に迫ってくる。
大変な時代に突入してるのかもしれない。 -
やむを得ない事情で働き口がない人が多くいる。今までは努力が足りない、考えが足りないから貧困になるのかなと思っていたが、貧困にも様々な背景があることを学んだ。相手の背景を想像できる人間でありたい、そして自分で稼ぐ力をつけてお金を働かせ、貧困にならないようにしていきたい。
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筆者の意図とは異なるかと思いますが、上から目線や他人事という意味では決してなく、どんなに困窮していても、人は何とか暮らしていけるのだと感じました。
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これが最新刊ですかね? この著者の本はほとんど読んでいる僕ではありますが、今回はコロナ禍ということもあってか、今までの著作よりも出てくる人物がテンション低いというか…淡々としている印象を受けましたねぇ…あまりインタビュアーの感情が伝わってこないというか…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
皆さん、コロナ禍で大変苦労されている様子が伺い知れますねぇ…そして、読んでいて陰鬱な気持ちになってきます…特に座談会のところなど…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
学歴とかこだわっている人がいましたけれども、学歴だけで人生どうにかなる、というのももしかしたら短絡的な考えかもしれませんねぇ…こんな本に出てくる人物になってしまうんだもの…フフ…
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
登録番号:1027340、請求記号:368.2/Ma66
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コロナ、東日本大震災、交通事故、突然の病など、どうしようもない出来事をきっかけに、坂道を転がり落ちるように貧困に陥り、そして一度落ちたら二度と這い上がれない。
そんな話ばかりで背筋が寒くなる。
資格とるとか、行政に頼るとかそんな気力とても湧かないギリギリの日々。
貧すれば鈍するってなんて酷い言葉なんだろう。