東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった! (サンクチュアリ出版)
- サンクチュアリ出版 (2022年8月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801400993
作品紹介・あらすじ
経済ってわかりにくい…。
なぜなら、
難しい経済用語や謎の数字が出てくるから。
話のスケールが大きすぎるから。
自分の暮らしとの関係がよく見えないから。
この本は一人の東大生が、日本や世界のお金の動きを、「100人の島で起きた出来事」としてぎゅっとまとめ、めちゃくちゃわかりやすく解説した本です。
ユーモラスな動物たちの図解が入って、中高生から大人まで、誰でも「経済がわかる」内容になっています。
経済がわかると、世の中の流れが見えるようになります。と同時に、不思議と日頃の悩みが小さくなっていきます。
「経済がわかる」のは楽しいですよ。ぜひ体験してみてください。
<目次>
■1章 ケイザイ以前の話
1-1 言葉を使おう
1-2 役割分担をしよう
1-3 どうやって分ける?
1-4 ルールとお金を作ろう
1-5 政府と公務員を作ろう
■2章 政府とお金
2-1 お金にはなぜ価値があるの?
2-2 お金の増え方(政府が発行する場合)
2-3 税金ってなに?
2-4 お金の増え方(国債の場合)
2-5 自分の財産ってなに?
2-6 お金の増え方(民間銀行による信用創造の場合)
2-7 島のお金の発行量
2-8 ぎりしゃ島の破産
■3章 国の役割と政府のお仕事
3-1 国の役割ってなに?
3-2 ルールの穴をふさごう
3-3 政府の仕事ってなに?
3-4 政府にできること、できないこと
3-5 お金のバランスを取ろう
■4章 景気と物価
4-1 値段の決まり方
4-2 物価の決まり方
4-3 物価を上げよう
4-4 景気を良くしよう
4-5 ハイパーインフレってなに?
■5章 投機と債券
5-1 投機バブルってなに?
5-2 住民の債券ってなに?
5-3 金融危機ってなに?
5-4 株券ってなに?
■6章 貿易と為替
6-1 貿易をしよう(お金がない場合)
6-2 貿易をしよう(お金がある場合)
6-3 為替レートってなに?
6-4 エン高エン安ってなに?
6-5 通貨発行はほどほどにしよう
6-6 関税ってなに?
6-7 変動(固定)相場制ってなに?
6-8 島の力を強くしよう
■7章 これからむかう先
7-1 国のシステムってなに?
7-2 資本主義の課題ってなに?
7-3 持続可能にしよう
7-4 理想の主義ってなに?
7-5 買えないものを大切にしよう
感想・レビュー・書評
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「経済が分かる自分」になれる本。寓話で学ぶビジネス教養。
日本人口を100人の島に縮小して、「経済」というものを簡略化して分かりやすく解説した本。
私事なんですが、諸事情で今まで全く関与していなかった経理・財務について学ばなくてはならなくなり、人に教えてもらって何冊か本を購入しました。で、勉強を始めたのですが全く頭に入ってきません。当然と言えば当然で、そもそもとしてのお金やら社会やら法律やらの知識が全然足りていなかったので。今まで文学を筆頭に宗教やら神学、民俗学心理学倫理学、服飾芸術……と興味ある事しか学んでこなかったツケがここにきて降りかかってきてます。自業自得。
それで、まずは経済とは何ぞやというのを頭に入れないとその先学んでも無駄だなと探してきたのがこちら。なぜお金には価値があるの? 物価はどう決まっているの? 景気がよくなるってどういう事? 株って何? 国の役割って何? と、経済の基本的な部分をデフォルメしつつもしっかり説明してくれます。
経済の超初心者には大変助かりました。何とか一歩目を踏み出せた気分。
また、分かっていたつもりで分からなかった部分なども復習できた気がします。
作者さんの、経済の仕組みを、世界を良くしていきたいという気持ちも伝わるいい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audibleで聴きました。
ほぼ寝てたけど、聞こえてくる言葉は経済だけど柔らかくて、実際に読んだらもっとわかりやすいんだろうなと思いました。
経済少しは理解できたかな。 -
お金ってすごく身近で価値があるものなのにボンヤリとしか知らなかったんだなあと実感。
漠然と「経済を学ぶ=効率的に稼ぐ方法を学ぶ」みたいに考えていたけど、そうではなく、経済の仕組みや世界との繋がりの中でお金がどう動いて来たのかを学ぶことで、日本の現状を知ってこれからどうしていくべきかを考えることなんだなと思った。 -
「民主主義」を読んで、投票する側が最低限の知識を持っていないと民主主義って破綻していくんだろうなぁと思ったのでまずは経済からちょっと勉強することにした。
可愛い動物たちが住む村に例えて話してくれるので読んでみようという気になれる。でも私がアホなので国債とかちょっと難しかった。この箇所はまた読んでみよう。 -
非常にわかりやすく、また社会をより良い方向にしたいという著者の思いも汲み取れる。子供にも読ませたい。
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MMT、租税貨幣論などについて非常にわかりやすく解説している本。お金がなぜ存在していて、どのように考えれば良いのか?本当は義務教育で教える内容が書かれていた。経済の仕組みを知りたい人に読んでほしい。
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経済の仕組みとともに社会制度について易しく解説した本。
書籍タイトルにある通り、わかりやすい例え話が多く、今まで直感的にわかりずらかったお金の価値を決める要因や背景について自分なりに再整理ができた。
金融のビジネスに携わる身ではあるが、必ずしも経済や金融の仕組みと社会制度をリンケージさせながら日々の事象を解説できないケースも多かったが、そのための大きなヒントを得ることができた。
特に、本来は紙切れでしかないお金を皆に価値あるものとして浸透させるのは、国家権力でもって意味を持たせる(国に一定のお金払わせる。でないと制裁を加える)ことが必要、との解説には今更ながらなるほどと納得。
著者の最後のメッセージにもあるが、今の社会はどう成り立っており、そのためには何が大事なのか、改善するにはどうすればよいかを考えるきっかけとなる良書。ぜひとも多くの人に読んでもらいたい。
(興味をもったので著者<ムギタロー>についてネットで検索。マルチなタレント性をもった人物であることを知った。今後フォローしていきたい) -
よくある内容の薄い経済本のように見えて、すごく深いことが書いてある。
・現代貨幣理論
・信用貨幣論
・債務の仕組みやバブル
・内生的貨幣供給
・信用創造
・インフレデフレ
・為替
など、かなり難解な内容まで含めてきちんと記述されていて、素晴らしい。
MMTなどの、自国通貨が債務不履行にならない話に関しては懐疑的だったが、本書を読んで納得した。債務とは何か?の説明のパートが本当に素晴らしい。何をどう考えても債務不履行にはならない(ひょっとすると、インフレはありえるかもしれないが、""債務不履行""はありえない)ということが分かった。
本当に素晴らしい。説明の天才だと思った -
多くの人が難しく考えている経済を、分かりやすく説明している。とても理解しやすい例えを用いているので、中学生でも経済の仕組みを理解できると思う。かなりおすすめの本の一つだ。