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- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801900998
感想・レビュー・書評
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全般を通じた主人公という趣のスレーターの協力者達が秀逸である。凶悪なウィルスを巡る事項は、スレーター自身の他にウィルス研究者のエヴァ・ラントスが“案内役”となる…入植地に遺されたモノの謎解きに纏わることは、スレーターがユーゴスラビアで知り合ったロシア人地質学者、ヴァシリー・コザックが“案内役”となる…アラスカの自然や先住民の伝承に纏わることは、先住民の血筋の人類学者で、ポート・オルロフの若き女性市長である協力者、ニカ・ティンクックが“案内役”である…本作の読者は、彼らと共に、時空を超えた奇談の世界で冒険を経験することになる訳である…
本作は「全くのフィクション」ではある。が…1918年頃に猛威を振るった“スペイン風邪”は実在し、その研究についてはAFIP(軍病理学研究所)が手掛けていて、素材となったのはアラスカの凍土に埋葬されていた病死者の標本であるというのは事実であるという。また、アラスカにロシア人入植地は存在した。そして、皇女アナスタシアが密かに生き残ったという風説も在った…詳細をみるコメント0件をすべて表示