拝み屋備忘録 ゆきこの化け物 (竹書房怪談文庫 HO 438)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 98
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801922662

作品紹介・あらすじ

漫画ドラマでも大人気!東北の拝み屋・郷内心瞳による実話怪事録!

感想・レビュー・書評

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  • ゆきこの化け物に繋がる話なのか?と思うものはわかったが、ゆきこって誰…?と 最後の表題にいくまでわからなかった。わからなくて良かった。
    読書中に「はい」と女性の声が聞こえるという体験もおまけでできた。
    因果応報の話はこわい。

  • ライトな怪談で読みやすい
    かなり面白くてサクサク進んだけど、
    夜1人部屋で読んでる時に空気がひりついたりやたら物音が多くなったり、
    足元が涼しくなったりしたので基本日中に読んでた

    「マジですか?」が大好きすぎる
    あの短さであの面白さ、最高

  • 梵字が怖い。過去、小説に出てくるような、仏さんとかへの不敬はしたことないですが、お母さんの言う「他人さまを傷つけたり、踏みにじったりするような真似だけは、絶対に許さない」という言葉がジーンと心を打ちます。
    たまこのお話は悲しい。凄く悲しい。
    郷内さん作品で涙出そうになった時は無いのですが、今回は泣きそうになりました。
    郷内さんは本当に優しい方なんだなと。
    ★は5よりの4です

  • 「終わった家」「梵字」「いざないの海」が恐怖に怯えたベスト3。
    「終わった家」の怪異はまだ始まったばかりというのが、恐ろしい。なにがあったかわからない。知らなくてもいいことはある。ただ、これまで読んできた郷内さんの実話怪談からすると、切っても切れない縁というものはあるものなので、いずれなんらかの形で関わるかもしれない、とエンタメ的な考えは迷惑ですね。すみません。

    郷内さんの口の悪さには度々違和感を覚えてきた自分ですが、「ゆきこの化け物」の中では大いに共感しました。というか、職業倫理よりも感情を優先してしまうのも仕方ないのかな、あれでは。

    読後感が悪い一冊。
    それは恐怖でないんだよね。やるせなさなのかなぁ。

  • メインの「ゆきこの化け物」のお話は、郷内さんの優しさが溢れている。悲しいお話で泣ける。

  • だいたい自業自得。たまにある1ページでめちゃくちゃ怖いやつが好き。『いってらっしゃい』とか、怖い化け物の描写は少しもないのに背筋が凍る。
    『たまこ』の連作
    本当によくある転落人生で悲しい。親ガチャも外れ、ゴミみたいな彼氏を掴む。憎悪のあまり悍ましい化け物にでもなってくれれば救済の意味で祓うこともできたのに、彼女はまだ健気に愛する。百箇日までだよ、という期限も優しい。
    一つ気に入らないとすれば表紙。死んでからようやく着れたウェディングドレスを着せてやってくれ。

  • 短い体験談の間に相談者たまこさんのエピソードが何度かはさまれ、ラストに繋がる。「終わった家」など怖い話はいくつかあったが、「ピパピパ」が集合体恐怖症の私には生理的に駄目だった…この手の単純に気持ちの悪い話はやめて欲しい……

  • いや怖い。特に「終わった家」と「赤い顔」風呂場では読まない方がいいよ。怖いから!
    「蛇の家」は真相を解明してほしい。あの家と蛇にどんな因果があるのか気になるよ〜。
    たまこさんのお話はやりきれない思いにさせられました。

  • 拝み屋による実話怪談本。
    話者が全面に出てくる話は得意ではないが、本書は適度に第三者視点の語りが入るので読みやすい。
    ゆきこさんの話も、適所に挟み込む形で「次いつ話が出てくるのだろう」という期待感が持てた。

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著者プロフィール

1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。
2013 年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回「幽」怪談実話コンテスト大賞を受賞。受賞作は『怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん』に収録されている。著書に、最新刊の『拝み屋念珠怪談 緋色の女』(角川ホラー文庫)、『拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女』(竹書房怪談文庫)のほか、『拝み屋怪談 怪談始末』をはじめとする「拝み屋怪談シリーズ」、「拝み屋備忘録シリーズ」、「拝み屋異聞」シリーズ(イカロス出版)がある。「拝み屋怪談」シリーズはドラマ化された。

「2021年 『拝み屋奇譚 災い百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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