初夜の翌日に離婚した没落令嬢ですが、何故か元夫につきまとわれています (蜜猫文庫 94)

著者 :
  • 竹書房
3.57
  • (0)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801929340

作品紹介・あらすじ

質素で堅実をモットーに生きてきたイルゼ。
そのしっかりした気質を見込まれ侯爵家の放蕩息子・フィエルの元へ嫁ぐことになったのだけれど、初夜の翌日実家が破産!!
旦那様に迷惑をかけられないと離婚届を残し婚家を出たのだけれど何故かその後を夫が追いかけてきて!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女誑しと言われたフィエルの真実の姿というか暴露に非常に驚かされた。
    終盤まで完全にイルゼの視点で進むため、彼の内心が見えなかったというのもあるのだが、女誑しどころか……(以下過度なネタバレのため割愛)
    女性にモテていたことに間違いはないが、故に苦労も多かった模様。
    この暴露された内容が分かってから読み直すと、女慣れしている割にスマートではない部分も見えてくるため、「ああ、この場面では頑張っていたんだな」とか「取り繕っていたんだな」と思えてニヤニヤ。
    不器用で可愛いキャラ。

    一方でイルゼは確かに真面目。
    真面目さんなのだが、何かこう方向性が間違っているというか、危なっかしい真面目というか。
    質素倹約を信条としている時点で変わり者なのだが、それ以上に様々な経験を「ネタ」と思っているあたりが。
    中身は間違いなく創作者だった。
    結婚も初体験もそのほか諸々もネタになればという。
    本当の真面目さんなら、こんな考え方はしないだろう。
    そう、コメディキャラなんだよなあ、彼女。

    そして、この彼女の隠れた趣味が大波乱と大団円、どちらをももたらす結果に。
    終盤の展開はフィエルの件も含めて、主役二人に大変驚かされる話だった。
    まさしく波乱万丈、純愛コメディだったかと。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール



「2022年 『囚われの乙女は淫夜の宴に喘ぎ啼く(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

葉月エリカの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×