- Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801931053
作品紹介・あらすじ
ヒトから意識を奪い、同時に無敵化をもたらす新型ウイルスが人類を新たな局面へ導く。待ち受けるのは新たな進化か?それとも絶滅か?
感想・レビュー・書評
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やめられない一冊。
たしかにこれは読み始めたら不思議とやめられないパンデミック小説かも。
岡山県で発見された新彗星と時を同じくして発生したかのようなアメリカでの不可解な出来事。
無意識下で歩き続ける夢遊病のような症状を発症した「夢遊者」が次々と増殖するかのように現れ街を行進し始めた。
果たして何かの感染症の仕業なのか、感染症専門医が調査にのりだすという展開。
夢遊者排除への社会の動き、コウモリとの関係は、予測型AIからのメッセージの意味するものとは…多方面からの夢遊者の注目にこちらも目が離せない。
しかし、長い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
疫神記(上)
チャック・ウェンディグ(著) 茂木健(訳)
竹書房文庫 2022/6/2 初版発行
2022/6/6 読了
久しぶりに「読みたい!」と思った本^^;
未知の現象が静かに進行しながら
家族や仲間 国家や思想をも侵食して行きます。
こえーーっ!
この現象が神の啓示なのか人間の陰謀なのか?
750ページの上巻は741ページの下巻に続きます。
人は進化と破滅
どちらの扉を開くのか! -
前回の読書会で借りて帰った本その2。
上下巻あわせて1500ページ!
京極堂シリーズ以外でこのボリュームの小説はなかなか手が伸びないんだけど、
ちょっと気になったのでさわりだけ読んでみたら…、
…これはアカン。
続きが気になりすぎて全部読まないと今後の読書ライフ、先に進めない。
ということで、上巻。
謎の彗星の話から、謎の夢遊者病(と、言っていいのかな)の発生、ブラックスワンという名の驚異的なAIを搭載したコンピューター、はたまた国を二分する大統領選挙、とある富豪の死、白人至上主義の暴力、目まぐるしくシーンは変わるし、登場人物も込み入っていてめちゃくちゃ多いんだけど、不思議とスルスル読めてしまう。先が気になってしょうがない。
前半から後半に向けて、ちょっとヘビーな暴力描写が続くので、個人的にはちょっと苦手だけど、映画化とか海外ドラマ化されると面白いんじゃないかな。
750ページ、あっという間でした。 -
分断されたアメリカのパンデミックもの。事態に対する人々の反応が現代のアメリカ事情を反映していておもしろい。最近のエンタメ小説ってトランプがモデルみたいな政治家がよく出てくる。キャラが立ってるってことなんだろうけど。
章が細かく区切られていて、章の終わりにびっくりする展開になるのがテレビドラマ的。くっつきそうな二人が特段の説明もなくカップルになっちゃうところとかもそうかも。著者は脚本家もやっているそうで、もうこれはテレビでやったらいいのでは?という気がするけれども、ストーリー自体はおもしろいので下巻も楽しみ。 -
上下巻感想。
ある日夢遊病のように意識なく歩き続ける人々が発生、それは疫病か呪いかテロか。
世界的にトレンドの疫病やAIだけでなく宗教や保守層の過激化などの問題も絡めて、今の米国で起こり得ると思わせる最新版のSFパンデミック物。
上下巻1500頁のボリュームに怯みながらもなんとか読み終えたけど、かなり面白かった。
こういう何が起きてるのか、今後どういう展開になるのか全く読めない壮大な小説は好き。 -
真夜中を過ぎてから起きることは、たいていろくなことではない。
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SFにアメリカの分断がめちゃくちゃ絡んできてハァハァする