眼鏡男子のお気に入り 茶葉店店主の溺愛独占欲 (蜜夢文庫 MY 084)

著者 :
  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801932029

作品紹介・あらすじ

イベント企画会社で働く莉子は25歳。引っ込み思案で男性と交際したことがない。
ある雨の夕方、彼女は若い男性が泣いている場面に遭遇。動揺してその場を去るが、会社主催の中国茶教室でその男性・響生と再会する。
中国茶に興味を持った莉子は響生に誘われ、彼の茶葉店に通いはじめ、穏やかな人柄の響生に心を開くようになっていく。
内気なOLと、彼女限定で獰猛な獣になる5つ年上の茶葉店店主の、甘くてビターな溺愛ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 引っ込み思案な自分を少しでも改善できたらとイベント企画会社に入ったものの、なかなかその気質が治せない莉子。
    過去のトラウマがトラウマなので、その性格が形成されたのも頷ける。
    それでも悩んで、敢えて苦手分野に入っていく勇気は、きっと彼女のいいところ。
    他にも様々いいところはあるけれども。

    しかし、そんな性格になった原因を作った彼が莉子と同じ会社に入ってくるし、よりによって自分と彼女が付き合っていると法螺を撒き散らす始末。
    その頃にはもう莉子は響生さんと付き合っていたにも関わらずだ。
    酷い野郎である(口が悪い)

    そんな莉子を溺愛で支える響生さんだけれど、彼は彼で長年引きずっていた恋をつい最近諦めたばかり。
    いい子の莉子は、自分に自信がないこともあり、そんな恋心を響生さんがすぐに捨てられるものではないと疑心暗鬼に。
    しかも、その失恋相手が響生さんに急接近。
    ありがちな展開だが、恋愛初心者の莉子には手痛い一手。
    上記の彼とのこともあり、最悪の方向へ転がり出す。

    かと思っていたら、ちゃんとその二点を解決してしまったのが響生さんである。
    莉子にベタ惚れだからね、しっかりヒーローします。
    お陰で例の彼はそれなりの報いを受け、響生さんの元想い女と莉子は和解する結末に。
    本当によかった。
    途中の莉子が袋小路に陥っていた様は見ていてやはり辛かったので。

    番外編は逆に響生さんが莉子と幼馴染の彼との仲に疑心暗鬼になる話も。
    莉子は莉子で響生さん一筋なので、無自覚ながら幼馴染の彼に引導を渡していたけれども。
    恋愛初心者ながら男受けのいい性格かつ体つきをしているので、本人にその気はなくても男を惹きつけて大変そうな莉子。
    最後ちゃんと響生さんががっちり彼女を繋ぎ止めてくれてよかった。
    じゃないと危なっかしいので。

    最初はお茶のお話に惹かれた話だったけれども、響生さんの溺愛ぶり、莉子の頑張りなところ、他にも魅力的な部分の多いお話で楽しかったです。

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著者プロフィール

北海道在住。2014年よりwebにて小説を発表、2015年に出版デビュー。現代物の恋愛小説の他、乙女系小説、BL小説も執筆中。

「2017年 『秘め事は雨の中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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