紡木さん家の場合 3 (バンブーコミックス)

著者 : 碓井尻尾

• 竹書房 (2017年1月7日発売)

感想・レビュー・書評

[『黒犬』の優樹さんの感想 · 2017年5月9日]

案の定、と言うか、いつも通り、この巻でも、父と息子は仲が良い
この（３）の表紙を飾っている結ちゃんの可愛さは、本物だ。そこは間違いない。喧嘩の種になっても仕方ない、と同意できる
それにしたって、もうちょい、自制心を働かせられないのか、この似た者二人は
結ちゃんの一言で、ぴたっと喧嘩を止められるんだから、仲は悪くないはずなのになぁ
この年齢になってもブレーキがついてないお父さんの方は、もうお手上げ、匙を投げるしかないにしろ、夏の方はまだ間に合う、と思うんだよなァ
妹が大事、それは兄として立派だが、シスコンも程ほどにしておかないと、結ちゃんに嫌われるぞ？洗濯物を別々に洗われ、キライ、その一言がぶつけられる日を恐れているお父さんのようなダメージを負う事になってもいいのか？
基本的にゃイケメンで、腕っぷしも立つし、気も効く方なんだから、モテそうな感じはするよなぁ
ただ、そのモテが変人ばかりを引き寄せている点は否めない・・・
次巻では、ちょっと変わったヒロインが、夏に猛烈アタックをしないもんかな
この（３）でも、碓井先生の作品らしく、実に濃い個性のキャラが登場し、紡木家の日常は、ますます賑やかになっている
恐らく、次巻でも、新キャラは登場するだろう。あくまで、私個人の予想＆期待だが、夏に惚れているが故に、菊池さんを敵としてみなす、ツンデレが下手過ぎるギャルが出るのではないだろうか？
どの回も、流血沙汰ばかりだが、個人的に笑ったのは、クリスマスの模様が描かれていた、第二話だった。サンタの服は、そもそもが赤いけど、血は乾くと黒くなるからな、飛び散った血痕が目立ちそうだ。また、菊池さんのサンタコスも実に好かった
この台詞を引用に選んだのは、ちょい同情である。当初は割かし、常識人だったのに、親子喧嘩を仲裁する能力ばかりが高まった弊害で、菊池さんも、ちょっと変になってきたか・・・