スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること

  • ビー・エヌ・エヌ新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802510028

作品紹介・あらすじ

問題解決だけがデザインではない。
新しい視点を生み出す「もうひとつの」デザインの力。

企業のための問題解決、商品の売上向上。デザインと聞くとこうしたことを思い浮かべる人がほとんでしょう。しかし、現代の私たちが直面する課題の多くはもはや解決不能で、これらを克服するためには、私たちの価値観、信念、考え方を変えるしか他に手はありません。
本書は、「問い」を生み出し、未来のシナリオをデザインすることで、今ある世界に別の可能性を提示する「スペキュラティヴ・デザイン」について紹介した初の日本語版書籍です。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)のデザイン・インタラクティブ学科で10年にわたって教鞭を執り、「スペキュラティヴ・デザイン」の提唱者として世界的に注目を集めている著者が、アート・小説・イラスト・写真・映画などあらゆる領域を引証しながら、未来をスペキュレート〈思索〉する視点について紹介します。
著者(ダン&レイビー)の作品はもちろん、Superflux、スプツニ子!など、スペキュラティヴ・デザイン実践者の事例も豊富に紹介。デザインの持つ「もうひとつ」の力を提唱します。

感想・レビュー・書評

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  • 未来を考える時に、シナリオを具体的に人々に見せる事で、感情や想像力、新たな視点を想起させるデザイン。アートの世界というより仕事に役立ちそう、と思って読めました。

  • スペキュラティブデザインって?という無知な状態だったため想像とは全然違ったけれど興味深く読めるところもいくつかあった。
    特にバイオデザインのあたりは嫌悪感を伴うような問題提起で、当時のダミアンハーストの展示を思い出した。なるほど、英国。どこかアイロニカルな視点を持ちつつ時代の一歩先を見ているような新しさも感じられて。後書きで少しホッとした。

  • かなり事例紹介が多い。それぞれめちゃ面白い!
    事例たちはよくオーガナイズされていて、今の世界に対する別の可能性を提示するためのデザインの使い方について理解を深めることができた

  • 少し散漫に感じた。フォーラムの資料みたいな内容。

  • なんのためにデザインをするのか?
    デザインの概念を少し広げてくれる。

  • 原題Speculative everything
    Social Dreaming through Design講座で紹介された本です。
    少し難解ですが、未来を描くのにとても刺激になります。
    2021/09/20 3期 しゃどお君

  • 問題解決の道具として取り上げられるのがデザインなのであるが,むしろ問題提起へと意識を転換するのが「スペキュラティヴ・デザイン」の核。以前読んだ「バイオアート」も多くが含まれる,加えて「デジタル」の分野もあり興味深い。

    こういった批判的スタイルは中々調べても出てこず,本書はその意味で貴重である。

  • スペキュラティヴ・デザインを自分なりに定義づけするため、読みました。本書の内容を一言でいうと
    「テクノロジーの進化にインスパイアされて作られたフィクションが、逆にテクノロジーの方向性に影響を与えるもの」です。折を見て手にとり、普段使わない思考回路を刺激したいです。

  • SFプロトタイピングのつながりで読むことにした本。
    スペキュラティヴ・デザインの定義と射程についてよく理解できたと思う。
    未来予測に対する考え方については要検討。

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