- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802610513
感想・レビュー・書評
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【感想】
現職の業界研究の為に読みました。
本当に医療業界って奥が深すぎる・・・・・いくら勉強しても追いつきませんね。
さすがに自社や他社の情報とかは分かるのですが、「病院」というハードそのものや医療業界そのものって本当に途方もないくらいデカすぎる。
ですが、変容も(鈍いながらも)ありますので、この業界で生き抜くためには知識のアップデートはMUSTですね。
ただ、恥ずかしい話、書籍やネットで色々と情報収集するのですが、理解できない事だらけ・・・
独学に頼らず、外部セミナーとかもちょこちょこ参加した方が良さそうかも。
以上、本著のReviewというよりかは、自分の仕事への取組みについて改めて書いてみました(笑)
【引用】
p22
・病院、医療業界の歴史
日本最初の医療機関は、聖徳太子が大阪に作った悲田院、施薬院と言われています。
鎌倉時代に律令制が崩壊して医師が患者を治療して報酬を得るようになり、江戸時代には多くの町医者が現れます。
明治に医師法などの法律や医師免許が整備され、公立の医療機関が設立されました。
1960年代になると、全国民を対象とした医療保険制度「国民皆保険」が開始されました。
p79
診療報酬の支払方式には、“出来高方式”と“包括支払方式”の2つがあります。
出来高方式は、基本的に初診料などの基本診療料、創傷処置などの特掲診療料、そして加算という診療報酬をすべて足し合わせて、それに10円かけて請求する方式です。
一方DPC対象の医療機関は、入院患者の包括評価部分については1日あたりの点数と在院日数と医療機関別係数を掛け合わせて10円をかけて請求し、それ以外の出来高評価部分などは出来高支払方式で請求します。
2003年に無駄な医療行為を減らす目的で導入されたDPC方式は、指定基準を満たせば、医療機関が自らの意思で導入可能です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書店で見かけてパラパラめくってみて、イラストも多くて読みやすそうと思って入手。けど、細かいところは本当に細かくて、通読にはだいぶ時間がかかってしまった。というか、通読するよりはむしろ、業界全体を俯瞰的に見渡して、知らないところを見つけるための書籍でした。本書で学ぶのではなく、学ぶべきところを見つけ出して、そこからは更に掘り下げるための類書を探すという、入り口的役割を担う本。案の定というか、やっぱり知識にはムラがあるのに気付いたけど、知りたかったのは、各病院機能と、それに対する診療報酬のあたり。その点に特化すると、本書だと物足りないという話になる。たまにこうやって、全体像を眺めるのもなかなかに面白かったけど。