- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803804287
作品紹介・あらすじ
雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、これまで約2000人に行ったインタビューから得たデータを分析。「人から自然に話を引き出す」ために必須なストラテジー(戦略)を体系化した最強の〈インタビュー教本〉の登場です。
本書は多数のイラストとチャート図を使い、読みやすく、わかりやすいページ構成になっています。また「インタビュー」だけでなく、広く「コミュニケーション」のテキストとしても使えるよう“練習問題”を各章に用意しました。コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習のすべてが詰まった一冊です。
感想・レビュー・書評
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「聞き出す力」聞き方で相手の答え方はガラリと変わる。それは「聞き手上手」になることであり「人から話を聞き出す力」(質問力)である、と言う。 質問リストを事前に準備、オンラインでも録音・撮影許可の有無など忘れない事だ。最近富に話の長い人と極端に短い人(例えば「Yes or No」みたいな人が多く質問する聞く方の熟練が必要だ。それに質問の質と内容は至って重要で誰もが聞くような、あるいは知っているような質問は避けたい。一番良いのは話す側が何を持って嬉しい、あるいは言いたいのかを理解し質問構成する事だろう。
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インタビュー番組をよくみたりするが、うまいインタビュアーは相手の話を引き出すのが上手。日常の人間関係も楽しくできるであろうその技術、本書を読んで自分の糧にしたい
#インタビュー大全
#大塚明子
24/2/12出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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インタビュー術の入門書は他にも数多いが、類書と異なる本書の特長はアカデミックなアプローチにある。
著者は歴30年超のベテランライターだが、雑誌の仕事をしながら大学院で日本語学を学び、インタビュアーのストラテジー(戦略)を研究してきた人なのだ。
その研究をベースに、一般向けに「インタビュアーのストラテジー」をまとめたのが本書である。
インタビュー経験の豊富なベテランライターなら、誰しも自分なりのノウハウを蓄積しているものだ。
ただ、多くの場合、それは属人的な暗黙知にとどまっているだろう。言語化もされないまま、無意識のテクニックとしてインタビューの現場で駆使されるのみなのだ(ライター講座の講師などを務めていれば言語化はされているだろうが)。
その無意識のノウハウを、アカデミックなアプローチから「ストラテジー」として言語化・体系化・普遍化したのが本書なのである。
ただし、学術書のように堅苦しい内容かといえばまったくそうではなく、インタビュー初心者にもわかりやすくまとめられている。それでいて、ベテランライターをも唸らせる深みがあるのだ。
アカデミック云々を脇に置いて、単に「インタビューのAtoZを解説した入門書」として読んでも、クオリティが高い。初心者はもちろん、ベテランにとっても学びがある。
合間に「インタビュー裏話」というコラムが全14本あり、2~4ページのわりと長いものなのだが、それらがいずれも読み物として面白い。 -
雑誌などの記事を読むときも、インタビューの現場に思いを馳せることができそう。
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以下のようなチェックリストが参考になった。
自分の話し方を知るためのチェック項目
声の大きさが適切か
滑舌がよく、聞き取りにくい言葉がなかったか
適切な声のトーン、スピードで話しているか
敬語を適切に使っているか
文法、語彙の間違いがないか
不用意にタメ口を使っていないか
若者言葉やバイト敬語を使っていないか
話の内容のチェック項目
1つの質問から第2打、 第3打と質問を重ねた
メモしておいた質問をすべて聞くことができた
質問の意図が思い通りに伝わった
聞き漏らしがない
不快感を与えるような聞き方をしていない
ストラテジーを使った質問をしたかのチェック項目
信頼を獲得した 〈第3章>
話しやすい雰囲気を作った
褒めポイントや気づきを見つけた
上記をさりげなく伝えることができた
スピーチレベルのダウンシフトを行った〈第4章>
タメロで感情表現をした
話し方を変えたら親密さが生まれた
共感的理解を示すことができた <第5章>
相手が言おうとしたことの先取りをした
相手の言ったことをまとめて伝えた
相手の発言を別の表現で言い換えた
あいづちを適切に打つことができた <第6章>
タイミングが適切だった
あいづちのバリエーションがあった
中途終了型発話を使った <第7章>
気を悪くするかもしれないことを聞く時に使った
答えを絞り込むために使った
一緒に考えるために使った
常套句・一般論を回避した〈第8章>
常套句を封印して、インタビュイーらしい話を引き出した
一般論を封印して、インタビュイーらしい話を引き出した
以前の発言を質問の際に引き合いにした
事前に得た情報を活用した
話す必然性を生じせさた <第9章>
質問して得た答の中から質問をつくった
非言語情報を言語化した
詳細に、 具体的に、聞いた
あえて発言を疑った
反論することでより多くの情報を引き出した〈第10章>
伝わりにくい話を、共感できる表現で話してもらうことができた
具体的で説得力のある話を引き出すことができた
□その人らしいユニークな話を引き出すことができた
自己開示をした〈第11章>
聞きにくいことを、 自分を引き合いにして聞き出した
自分を低く見積もって自己開示をした
自分自身が自己主張や自慢をしていない