インタビュー大全: 相手の心を開くための14章

著者 :
  • 田畑書店
3.44
  • (2)
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 101
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803804287

作品紹介・あらすじ

雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、これまで約2000人に行ったインタビューから得たデータを分析。「人から自然に話を引き出す」ために必須なストラテジー(戦略)を体系化した最強の〈インタビュー教本〉の登場です。
本書は多数のイラストとチャート図を使い、読みやすく、わかりやすいページ構成になっています。また「インタビュー」だけでなく、広く「コミュニケーション」のテキストとしても使えるよう“練習問題”を各章に用意しました。コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習のすべてが詰まった一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「聞き出す力」聞き方で相手の答え方はガラリと変わる。それは「聞き手上手」になることであり「人から話を聞き出す力」(質問力)である、と言う。 質問リストを事前に準備、オンラインでも録音・撮影許可の有無など忘れない事だ。最近富に話の長い人と極端に短い人(例えば「Yes or No」みたいな人が多く質問する聞く方の熟練が必要だ。それに質問の質と内容は至って重要で誰もが聞くような、あるいは知っているような質問は避けたい。一番良いのは話す側が何を持って嬉しい、あるいは言いたいのかを理解し質問構成する事だろう。

  • インタビュー番組をよくみたりするが、うまいインタビュアーは相手の話を引き出すのが上手。日常の人間関係も楽しくできるであろうその技術、本書を読んで自分の糧にしたい

    #インタビュー大全
    #大塚明子
    24/2/12出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3w5XOQb

  • インタビュー術の入門書は他にも数多いが、類書と異なる本書の特長はアカデミックなアプローチにある。

    著者は歴30年超のベテランライターだが、雑誌の仕事をしながら大学院で日本語学を学び、インタビュアーのストラテジー(戦略)を研究してきた人なのだ。

    その研究をベースに、一般向けに「インタビュアーのストラテジー」をまとめたのが本書である。

    インタビュー経験の豊富なベテランライターなら、誰しも自分なりのノウハウを蓄積しているものだ。

    ただ、多くの場合、それは属人的な暗黙知にとどまっているだろう。言語化もされないまま、無意識のテクニックとしてインタビューの現場で駆使されるのみなのだ(ライター講座の講師などを務めていれば言語化はされているだろうが)。

    その無意識のノウハウを、アカデミックなアプローチから「ストラテジー」として言語化・体系化・普遍化したのが本書なのである。

    ただし、学術書のように堅苦しい内容かといえばまったくそうではなく、インタビュー初心者にもわかりやすくまとめられている。それでいて、ベテランライターをも唸らせる深みがあるのだ。

    アカデミック云々を脇に置いて、単に「インタビューのAtoZを解説した入門書」として読んでも、クオリティが高い。初心者はもちろん、ベテランにとっても学びがある。

    合間に「インタビュー裏話」というコラムが全14本あり、2~4ページのわりと長いものなのだが、それらがいずれも読み物として面白い。

  • すごくいいインタビューの入門書
    私が考えてきたことがすごくうまくまとまっていた。明日から使える

  • 雑誌などの記事を読むときも、インタビューの現場に思いを馳せることができそう。

  • 以下のようなチェックリストが参考になった。

    自分の話し方を知るためのチェック項目
    声の大きさが適切か
    滑舌がよく、聞き取りにくい言葉がなかったか
    適切な声のトーン、スピードで話しているか
    敬語を適切に使っているか
    文法、語彙の間違いがないか
    不用意にタメ口を使っていないか
    若者言葉やバイト敬語を使っていないか

    話の内容のチェック項目
    1つの質問から第2打、 第3打と質問を重ねた
    メモしておいた質問をすべて聞くことができた
    質問の意図が思い通りに伝わった
    聞き漏らしがない
    不快感を与えるような聞き方をしていない

    ストラテジーを使った質問をしたかのチェック項目
    信頼を獲得した 〈第3章>
    話しやすい雰囲気を作った
    褒めポイントや気づきを見つけた
    上記をさりげなく伝えることができた
    スピーチレベルのダウンシフトを行った〈第4章>
    タメロで感情表現をした
    話し方を変えたら親密さが生まれた
    共感的理解を示すことができた <第5章>
    相手が言おうとしたことの先取りをした
    相手の言ったことをまとめて伝えた
    相手の発言を別の表現で言い換えた
    あいづちを適切に打つことができた <第6章>
    タイミングが適切だった
    あいづちのバリエーションがあった
    中途終了型発話を使った <第7章>
    気を悪くするかもしれないことを聞く時に使った
    答えを絞り込むために使った
    一緒に考えるために使った

    常套句・一般論を回避した〈第8章>
    常套句を封印して、インタビュイーらしい話を引き出した
    一般論を封印して、インタビュイーらしい話を引き出した
    以前の発言を質問の際に引き合いにした
    事前に得た情報を活用した
    話す必然性を生じせさた <第9章>
    質問して得た答の中から質問をつくった
    非言語情報を言語化した
    詳細に、 具体的に、聞いた
    あえて発言を疑った
    反論することでより多くの情報を引き出した〈第10章>
    伝わりにくい話を、共感できる表現で話してもらうことができた
    具体的で説得力のある話を引き出すことができた
    □その人らしいユニークな話を引き出すことができた
    自己開示をした〈第11章>
    聞きにくいことを、 自分を引き合いにして聞き出した
    自分を低く見積もって自己開示をした
    自分自身が自己主張や自慢をしていない

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

東京女子大学卒業後、新聞社、市場調査会社、コンサルティング会社勤務を経てフリーランスに。およそ30年にわたり雑誌のディレクター兼ライターとして主にインタビューによる記事制作に携わる。メディアの仕事をしながら大学院で日本語学を学び、インタビュアーのストラテジーを研究。日本語教師も経験。現在、専修大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。

「2024年 『インタビュー大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大塚明子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×