- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784804330648
作品紹介・あらすじ
科学とはなにか?仏教とはなにか?まったく無関係にみえるこの問いの根底にある驚くべき共通点を、徹底した論理性だけを用いて解き明かす、知的冒険の書。
感想・レビュー・書評
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哲学
サイエンス -
仏教学者の著者が、仏教と科学との関連について述べた本。元々理系の著者だけあって、前半の物理学、進化論、数学についての記述はよくまとまってわかりやすい。仏教についても、精神の真理を追究した小乗仏教と日本に伝わった大乗仏教など、概要がよく理解できた。仏教書と思えないほど、論理的で面白い。
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物理学、進化論、数学、それぞれ面白く読めた。科学の人間化。超越的存在者がいるのではなく、普通の人間が事象を観測し、論理で思考し、真理を探究しているのだ。神の視点から人間の視点へ。それが科学の人間化である。光の二重スリット実験は光量子の振る舞いの不思議さを教えてくれる。仏教も超越者を否定している。いやそれは釈尊の仏教ではだ。無記。世界の成り立ち、死後の世界、それらは無記である。釈尊はそれらの問いには答えられなかった。出家主義者の上座部仏教から在家信者のための大乗仏教。そして多彩な仏教が東アジアに花が咲いた。
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借りてきた、、
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皆さん書かれていますが、仏教書と思って読んだら、ほぼ2/3が科学史みたいな状況でびっくりしますね。
物理学、進化学、数学の歴史とキリスト教の影響による思考の制約、パラダイムの変化など、文系の自分にとってどうかなとは思いましたが、
分かりやすく書かれているので、むしろ科学史にも興味が湧いてきました。
そのような科学史を述べた後、仏教とのつながり、どちらも論理思考であるという点で共通するという事を主張されています。
科学史を論じた部分と同程度の頁で仏教を論じて欲しかったかな。
とはいえ、科学者を目指し、仏教学者になられた筆者にしか書けない本だと思いますので、一読の価値はあると思います。 -
インドにおけるカースト制のことからアーリア人の浸入による話から、ブッタの話など新しい世界感。
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科学と仏教の関連性を書いた本
へー
読んでみようかな。。。宗教=胡散臭い。と言う認識なので、そうじゃない部分にも触れてみた...
へー
読んでみようかな。。。宗教=胡散臭い。と言う認識なので、そうじゃない部分にも触れてみたくなりました。
私は仏教は『哲学』というイメージがあるのですが、佐々木さんはそれを科学的な視点か...
私は仏教は『哲学』というイメージがあるのですが、佐々木さんはそれを科学的な視点からも見ていて、面白いと思いました。機会があれば是非。