人間関係にも切り札がある: ホテルオークラ人の心をつかむ感性・80の磨き方

著者 : 橋本保雄

• 大和出版 (1997年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kotarowizardさんの感想 · 2019年5月1日]

ホテルのスタッフをしてた方の言葉だからだろうか、人に対して、何が一番心を揺さぶられるのかという点において、様々な含蓄のある短い文章が並ぶ。

目次
<blockquote>第1章 人の気持ちがわかる感性
第2章 好感を持たれるには理由がある
第3章 豊かな人脈をつくるノウハウ
第4章 感性のないリーダーは嫌われる
第5章 共感力は女性で磨ける
第6章 トラブルを解決する際の気くばり
第7章 一流のもてなしはホテルマンに学べ
第8章 感謝を表現する技術
</blockquote>
だが、特に大事なのは「感性」なんだろうな。
<blockquote>「人間関係がどんどん希薄になっていると言われるこの時代、それに歯止めをかけるのはやはり、感性の練磨しかない。」</blockquote>
そこから人に関わっていく上での知恵があふれる。
人の好意・裏切りに際してどう振舞うか？

さらに人と何かを成す事に関しても一言。
<blockquote>「おたがいに情報を発信して交流するのがコミュニケーションだが、コラボレーションはもっと密な関係といえる。自分の考えを相手に納得してもらい、相手の考えを自分も納得し、意思の疎通をはかり、協力していくということだから、その間にはディスカッションも必要だろうし、お互いに妥協点を見出す努力ということも要求される。自分の考えなり情報なりの垂れ流しでは、コラボレーションという概念は成立しないのだ。」</blockquote>
そのとおりかもしれない。
コミュニケーションは散々やってるが、コラボレーションをやれる人は少ないんじゃないだろうか？
それは特殊なことじゃなく、<u>日常ですることもある</u>と思う。

<b>人と人が交わることに関心がある</b>ならば参考にしたい。