- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784804762012
作品紹介・あらすじ
他人からの、こんな「攻撃」にお困りのあなたに。上司が自分だけ目の敵にする。先輩が嫌みばかり言う。妻(夫)は自分を責めてばかり。恋人にいつも「上から目線」で否定される。友達から仲間はずれにされた。近所の人が陰口を言っている。今すぐ、どんな問題もすっきり解決!「対人関係療法」の精神科医が教える「人づき合い」のヒント-。
感想・レビュー・書評
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「脅威!」と感じやすい同僚が身近にいて、少しの刺激に過剰に反応し理不尽な攻撃をしてくる(殆どモラハラ、DV体質)状況にありもう数度読み返しています。
普段から僻み、妬み、嫉み、負けず嫌い、自分が注目されないと気が済まない、上から目線でのマウント、人によってコロコロと態度を変える(男性と女性、強い人、弱い人で態度を変える不自然でわざとらしい弱肉強食体質)、人が褒められると自分が否定されたと感じる被害妄想体質、自分は頑張っている、私を見て、大切にして、という押しつけ、暴言、意地悪、ガサツで言葉選びのセンスも悪い下品でたちが悪く手の施しようの無い同僚。私のお姉さん、お母さん病のお節介体質もあるのかも知れませんが、攻撃してくる相手に素行の悪さに気づいて欲しいと何処かで期待し、その同僚の目に余る態度を、世の中のよくある悪い素行の例として会話に出してしまう事があり、それを敏感に自分事と捉えて被害妄想を膨らませ心無い反撃をしてきます。
この同僚とは仕事上の関係でもうこれ以上関係を深めなくて良いので今日不愉快にならなければ良い、とりあえず穏便に済ませれば良い、仕事に支障を来さなければ良い、を念頭に攻撃をスルッとかわす、攻撃してくる相手には期待しない、相手の敷地を尊重する=自分の土俵に乗せる、自分の言動に相手がどう思おうと相手の自由、ポジティブな思いを持って貰えれば嬉しいけれどもネガティブに思われてもそれも相手の自由、相手の「攻撃」を自分のせいだと捉え自分を責める続ける限り相手の土俵から降りられない、と自分の土俵に戻りさえすれば状況をコントロールすることはいくらでも出来る、等の記述が響きました。
取り敢えずのその同僚への対策としては、攻撃してくる相手には期待しない(相手に良い人になって貰う事を期待しこちらが何か助言する等のエネルギーを割く価値もないし、これだけ傷が深いと相当の訳ありで私個人の力ではどうしようも無いレベル!)、私は被害者ではなく自由な他人、を念頭にその同僚には淡泊に接していきたいと思う。相手にどう思われても大丈夫な人!(かっこいい!)を目指します!
人間関係に悩んでいるときには心強い味方になってくれる、そんな本です。
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本文174ページより
人にはそれぞれ事情があります。
持って生まれたもの、今までの人生で経験してきたこと、今現在抱えている問題など、いろいろな事情があって、その中で一生懸命生きているのです。手を抜いているように見える人であっても、今それ以上にがんばれない事情がなにかしらあるものです。
今までの人生で否定され続けてきたためにやる気が出ないのかもしれませんし、失敗が怖くて前進できないのかもしれません。うつ病なのかもしれません。あるいは発達障害などの問題があって、普通の人には当たり前にできることができないのかもしれません。詳細は分かりませんが、それぞれの事情の中でベストを尽くした結果が現状である、ということさえわかっておけば充分です。
水島医師の言葉は目から鱗だ。
「攻撃」する人を、「困っている人」と見ることを習慣にしていくと、それが私自身を大切にすることに繋がり、自分が「被害者」の役割から解放され、苦痛から逃れられる。
自分が悪いから、私が「攻撃」されるという認知を、相手は今困っている人なんだなと置き換ええるだけで、しのげそうな場面は日常にいくつもある。
「攻撃」は人間が生物として「脅威」を察知した結果のもの。「脅威」を感じた生物は、「逃避」か「闘争」のいずれを選択する。サファリを思い浮かべよう。
誰かから攻撃されたり、自分への反応が期待したものでないとき、私は自分に非があるのではと自責の念に苦しむのが日常。この癖から抜けきれない。
さらに自己評価がとても低いので、他人に肯定してもらわないと不安定だという指摘は図星。
だからこそ、他人の「攻撃」や叱責に過敏で脆弱。それ故事前に万全の態勢で準備するという悪循環の人生だ。
他人の反応や評価に自分の人生のハンドルを委ねるなんて、もうやだな。
自分の感覚、感情、行動選択の軸を自分でしっかり握っていることは、すなわち、自分と他人の境界線をはっきりと引き、怒っている人の土壌に引きずり込まれないことを肝に銘じよう。
本著の表題はドキッとするけれど、実はこうした人間関係に日頃悩み、ストレスを抱えている。自分を抑え込んで、相手に合わせるのか、自分の居場所をしっかり確保できるのか、生活の質の大きな差になりそうだ。 -
とても端的に分かりやすく書かれており、心に刺さるフレーズが多かった。
人間は「闘争か逃避」のモードを本能的に持っていて、言葉で攻撃してくるのは単に【困っている】からであって、その発言などに対して意味付けをわざわざする必要はなく、同じ土俵に立つことはない。苦し紛れの言葉が殆どだから。相手を尊重し自分の場所から対応をしよう。イライラしている時はスルーするのが一番。✌︎('ω')✌︎
SNSについては「もしかしたら」「なんでだろう」というネガティヴな妄想が働くため、気持ちの割り切りが必要。確かにそう思う。ついつい「いいね」を気にしてしまう自分がいる。実際のところ真意が分からないので起こった現実を決めつけないことが大事。注意しよう。
媚びることは相手の敷地内に侵入することだから気をつけよう。また、他人に対してあの人はあ〜だとかこ〜だとか決めつけないこと。それ自体が攻撃になってしまうから。今を感じることが最も大切。人を大切にすると自分も大切にされる。優しさは自分がしたいからすることをインプットしておこう。打算でするのとは違う。
自然体とは「自分は自分、他人は他人。」相手のことは本質的には理解できないし違う人間だから。すべての人が今に対してベストを尽くしていることを認識すること。「自信家」の人は認めて欲しい、大切にして欲しいが強い困った人。 -
「攻撃してくる人は、困っている人」という視点は目から鱗でした。
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人の攻撃を受け取るかどうか、それは自分の選択だ、それが自主性だというのは、自分でも感じていたことだが、整理して書いてあるので、分かり易かった。
今に生きるという言葉に、深く動かされた。確かに、日々新しくと思いながら、過去のデータや思い出にこだわるのは、矛盾している。
面白かった。人間関係が難しく思えた人は読んでみるといいかも。 -
「攻撃」してくる人は困っている人
お見舞いの言葉を添えれば良い
こちらのことが脅威で、怖くてたまらないから「攻撃」してくる
「攻撃」を受けがちな人が手にとる本だと思うけど、「攻撃」してしまいがちな人こそ読んで欲しい。 -
周りの困る人との付き合い方
まず、攻撃してくる人は困っている人と捉える
相手が困っているだけであって、自分が悪かったとか思う必要なし。
すみませんは相手のお見舞いのつもりで言う
これを読んで、苦手な人と付き合うことへの負担が少し減ったとかんじた。
きっとまた負担になるのだろうけど、その時はまた思い出そうと思う。 -
人からたまたまもらった本だったが、なかなか面白かった。攻撃してくる人はそもそも自信のないことの裏返しというのは働いていて感じていたが、そういう人をどう自分の中で処理するか等の分析までは考えたことがなかったので、仕事や生活で役に立てるという意味よりも、人間観察的な点から非常にいい意味で面白い本だった。
しばしば読み返したいです。