- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805431214
感想・レビュー・書評
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小和田哲男監修、岡本一郎文、ゆーちみえこ絵『めいじのくらし (れきし絵本館. むかしのせかいへいこう! ; 10)』(チャイルド本社)
2009発行
2020.2.23読了
1867年に大政奉還が行われ、翌年1868年から1912年までの45年間を明治時代という。江戸から明治への転換は、とてもこんな薄い絵本だけでは語り尽くすことはできない。本書では的をしぼって文明開化のみ取り上げている。古い封建的な生活様式を変えることを人々に奨励し、ときには法令によって強制していた。帯刀禁止令や断髪令がその良い例。都会では洋服や靴、こうもりがさ、帽子が流行。それまでほとんど食べてこなかった牛肉や豚肉も食べるようになった。1日を24時間とし、1週間を7日間とするようになり、暦も今までの太陰暦から太陽暦に変わった。前島密が全国どこでもいつでも手紙を出せる郵便の仕組みを海外から日本へ導入した。それまでは、手紙は飛脚屋まで持っていかなければならず、しかも、飛脚は決まった日にしか出発しなかった。明治4年に郵便制度が敷かれ、全国各地にポスト(当時は木製で書状集箱と呼ばれた)が設置された。前島密は「日本の郵便の父」と呼ばれている。
町にはガス灯が立ち、そのあとには電気灯も立つようになった。耐火性の強いれんが造の洋館が立ち、ガラス窓もこの頃に日本に初めて導入された。
そして、明治5年に、日本初の鉄道が開通する。イギリスから購入した蒸気機関車を、新橋-横浜間(現桜木町駅)およそ29キロを約一時間で結んだ。江戸時代の旅人は、1日十里(約40キロ)が限度だったと言うから驚異的な速さだったろう。その際にリーダーとして活躍したのが井上勝(まさる)という人物であり、「日本の鉄道の父」と呼ばれている。その後、明治7年に大阪-神戸間が開通・仮開業し、明治10年に京都-神戸間が開通して、正式に開通式が行われた。なお、東海道線(新橋-神戸間)の開通は明治22年。
そのほか庶民の足掛かりとして、人力車や馬車がはじまったのも明治に入ってからだった。
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このシリーズは絵を色んな人がかいていて面白いね。