意味論からの情報システム: ユビキタス・オントロジ・セマンティックス
- 中央大学出版部 (2006年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805761595
感想・レビュー・書評
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参考文献に、「論理データベース論考」が挙げられていたが、どこで引用していたのか見つけられなかった。
オントロジ、意味論にもいろいろな観点があって、それらを紹介しています。
「すべての人は死ぬ」は
∀x (man(x) → motal(x))
ですが、
「ある男が走る」は
∃x (man(x) → run(x))
ではなく、
∃x (man(x) ∧ run(x))
の誤りでしょう。
情報システムの構築に、直接繋がるような、眼から鱗なことはなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
情報システムと人間の知識活動の意味論について書かれている。文系理系を問わず、情報、意味、知識について考える際に活用できるよう書かれているようだった。
序盤のユビキタス、オントロジ、セマンティックスについて全体像を説明している箇所は確かに誰にでも読みやすい部分だと思う。しかし、後半になるに従いプログラミングやXMLの前提知識がないと分かりづらい部分が増えていく。
RDFとOWLの関係がはっきり書かれていたのでもやもやしていたものが少しすっきりした。
人間の知識構造を紙に書いて表すという発想を学ぶのにはざっと眺めておくと良い本かもしれない。
セマンティックモデルというのは一般的には何を指すのかを知りたくて読み始めたが、その答えは分からないままだった。色々なモデルが紹介されるがどれもセマンティックモデルだとは書かれておらず、固有の名前を持っているため限定できない。