ミクロの森: 1m2の原生林が語る生命・進化・地球

  • 築地書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806714590

感想・レビュー・書評

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  • 作者の博学に敬服。
    と同時に、科学の営みが自然に対する深い理解を引き出したことを再確認。良書。

  • 博物誌的エッセー。筆者の知識の多彩さに脱帽。すばらしい。訳も秀逸。

  • テネシー州東南部の、とある原生林の斜面にある直径1mほどの円形の世界を1年間にわたり観察した生物学者のフィールド・ノート、というかネイチャー・エッセイ。わずか畳半畳ほどの世界から、筆者は毎回訪れるたびに多くの気付きを与えられる。そして人間と自然、生物どうしのつながり、生きることの神秘などに思いをはせる。その対象は一片の雪の結晶であったり、なめくじであったり、コケであったり、鳥の声であったりする。子供のころにファーブルの昆虫記やシートンの動物日記を読んだ時の感覚に近いものがあるが、それらとの違いは、生物学的に、または科学的に圧倒的に詳細な記述へと広がっていくことである。そしてページを繰るごとに、ゆっくりとアメリカ南部の1年間の季節の移り変わりを味わうこともできる。
    惜しくも受賞を逃したが、2013年のピュリッツァー賞の一般ノンフィクション部門の最終選考に残った3作品の中の一つである。原題は「THE FOREST UNSEEN ――THE YEAR’S WATCH IN NATURE」

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著者プロフィール

デヴィッド・ジョージ・ハスケル(DavidG. Haskell)米ユニバーシティ・オブ・ザ・サウス(University of the South)生物学教授。オックスフォード大学で動物学の学士号、コーネル大学で生態学と進化生物学の博士号を取得。調査や授業を通して、動物、特に野鳥と無脊椎動物の進化と保護について分析を行ない、多数の論文、科学と自然に関するエッセイや詩などの著書がある。 また、South Cumberland Regional Land Trustの理事として、この本の舞台であり、E. O. ウィルソンが「自然の大聖堂」と呼んだシェイクラグ・ホローの一部を、買収し、保護する運動を起ち上げ、指揮した。 テネシー州セワニー在住。 妻のサラ・ヴァンスとともに小さな農場を営み、ヤギを育て、ゴートミルクを販売している。Cudzoo Farmのウェブサイトでゴートミルク配合の石けんを購入することができる。原書のウェブサイトhttp://theforestunseen.com/著者のブログ「Ramble」http://davidhaskell.wordpress.com/

「2013年 『ミクロの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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