脳科学で解く心の病: うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806716648

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    第1章 脳障害からわかる人類の本質
    脳神経科学と精神医学のパイオニア
    ニューロン──脳の構成要素
    ニューロンの秘密の言語
    精神医学と脳神経科学の隔たり
    脳障害に対する現代の研究手法
    遺伝学
    脳イメージング
    モデル動物
    精神障害と神経障害の隔たりを埋める

    第2章 人類のもつ強力な社会性──自閉スペクトラム症
    自閉スペクトラム症と社会脳
    社会脳の神経回路網
    自閉スペクトラム症の発見
    自閉スペクトラム症とともに生きる
    自閉スペクトラム症における遺伝子の役割
    コピー数の変異
    デノボ変異
    突然変異の標的となる神経回路
    モデル動物からわかる遺伝子と社会的行動の関係
    今後の展望

    第3章 感情と自己の統一感──うつ病と双極性障害
    感情、気分、自己
    気分障害と現代精神医学の起源
    うつ病
    うつ病とストレス
    うつ病に関与する神経回路
    思考と感情の断絶
    うつ病の治療
    薬物療法
    精神療法──話す治療
    薬物療法と精神療法の組み合わせ
    脳刺激療法
    双極性障害
    双極性障害の治療
    気分障害と創造性
    気分障害の遺伝学
    今後の展望

    第4章 思考、決断、実行する能力──統合失調症
    統合失調症の主な症状
    統合失調症の歴史
    統合失調症の治療
    生物学的治療法
    早期介入
    素因となりうる解剖学的異常
    統合失調症の遺伝学
    欠失した遺伝子
    過剰なシナプス刈り込みを引き起こす遺伝子
    統合失調症における認知症状のモデル
    今後の展望

    第5章 自己の貯蔵庫である記憶──認知症
    記憶の探求
    記憶とシナプス接続の強度
    加齢と記憶
    アルツハイマー病
    アルツハイマー病におけるたんぱく質の役割
    アルツハイマー病の遺伝学的研究
    アルツハイマー病のリスク因子
    前頭側頭型認知症
    前頭側頭型認知症の遺伝学的研究
    今後の展望

    第6章 生来の創造性──脳障害と芸術
    創造性の展望──〈芸術家〉
    〈鑑賞者〉
    創造的なプロセス
    創造性の生物学的基盤
    統合失調症の人の芸術
    プリンツホルン・コレクションの統合失調症の名匠たち
    サイコティック・アートの特徴
    サイコティック・アートが現代美術にもたらした影響
    他の脳障害と創造性
    自閉スペクトラム症と創造性
    アルツハイマー病の人の創造性
    前頭側頭型認知症の人の創造性
    生まれながらに備わっている創造性
    今後の展望

    第7章 運動──パーキンソン病とハンチントン病
    運動系の驚異的な技能
    パーキンソン病
    ハンチントン病
    たんぱく質折りたたみ異常に起因する疾患の共通点
    たんぱく質の異常な折りたたみに関与する遺伝子研究
    今後の展望

    第8章 意識と無意識の感情の相互作用──不安、PTSD、不適切な意思決定
    感情の生物学的基盤
    感情の解剖学
    恐怖
    恐怖の古典的条件づけ
    不安障害
    不安障害の治療
    意思決定における感情の役割
    倫理的な意思決定
    サイコパスの生物学的基盤
    今後の展望

    第9章 快楽の原理と選択の自由──依存症
    快楽の生物学的基盤
    依存症の生物学的基盤
    依存症の研究
    他の依存症
    依存症の治療
    今後の展望

    第10章 脳の性分化と性自認
    解剖学的な性
    ジェンダーに特異的な行動
    ヒトの脳における性的二型
    性自認
    トランスジェンダーの子どもや思春期の若者
    今後の展望

    第11章 今も残る脳の大いなる謎──意識
    心についてのフロイトの考察
    意識についての認知心理学的考察
    意識の生物学的基盤
    グローバル・ワークスペース
    相互関連か因果関係か?
    意識の生物学的基盤に関する総合的な展望
    意思決定
    精神分析と新しい心の生物学
    今後の展望

    むすびの言葉──一巡してまた初心にかえる

  • 【書誌情報】
    原題:The Disordered Mind: What Unusual Brains Tell Us About Ourselves(Farrar Straus & Giroux, 2018)
    著者:Eric Kandel
    訳者:大岩ゆり
    医学監修:須田年生
    定価:3,200円+税 
    判型:四六判上製 360頁予定
    刊行:2024年3月
    ISBN:978-4-8067-1664-8
    http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1664-8.html

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著者プロフィール

1929 年,ウィーン生まれ。米コロンビア大学教授。現代を代表する脳神経科学者。記憶の神経メカニズムに関する研究により2000年,ノーベル医学生理学賞を受賞。邦訳された著書に『記憶のしくみ』(講談社ブルーバックス,2013 年),『カンデル神経科学』(メディカル・サイエンス・インターナショナル,2014 年)。

「2017年 『芸術・無意識・脳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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