人間生命の誕生

著者 :
  • 築地書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806745747

感想・レビュー・書評

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  • われわれがなに心無く自然に向かった時、そこでまず眼に映る者はそれぞれのすがた・かたちでしょう。その時のそれらはことごとく生きている。

    かれらのくらしにはいのちがかかっていた。

    そこでは生命と生活は表裏一体の関係となり、生命がなくなれば生活は終わりを告げる。

    「すがたかたち」として観得された「形象」はことごとく生きているのに対し、「しかけしくみ」として把握された「物体」はすべて生きていない

    「生命」とは、生活の中にではなく、神羅万象の「すがたかたち」の中に宿るものである。ある人間の持つ「すがたかたち」の強烈な印象がひとの心に深く刻み込まれた時、その人間の「生命」は生活を終えた死後もなお、脈々としてひとの心に波うち、消え去ることがない。

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著者プロフィール

1925年、香川県丸亀市生まれ。解剖学者。東京芸術大学教授。1987年死去。主な著書に『内臓とこころ』(河出文庫)、『胎児の世界』(中公新書)、『海・呼吸・古代形象』『生命形態学序説』(以上、うぶすな書院)など。

「2013年 『生命とリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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