- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808707842
作品紹介・あらすじ
四季の移ろい、王朝の雅、日々の営みが美しい色の名前になった…。日本的感性が紡ぎだした風雅な"色の名前"と豊かな色彩美の世界。
感想・レビュー・書評
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勉強になりやーす
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皆さんはどれくらい色の名前が言えますか?
カタカナの色が多い中、この本では日本の色の名前を知り、また色彩感を味わうことができます。
国語便覧を見る感じで、色と名前だけを見るも良し、しっかり読んで時代毎に雰囲気を感じて見るも良し、です。
【中央館2F-2 閲覧室 757.3/HU】 -
紹介されてる色の壁画、像、植物の写真なんかが豊富に載っててイイ!
時代ごとに色が紹介されてるので、その時の価値観も楽しめる♪
例えば…
平安時代、大陸から渡来した紅花は非常に高価な染料だったから、濃い紅染の使用についての禁制があったんだって。許容限度は一斤染という標準色に定められたらしい~。
まぁ、この禁制はあまり遵守されず一斤染より濃く染める人が後を絶たなかったらしいけど。。
同じく平安時代、オレンジ系統の色は凶色だったそうだ。
ってわけで、控えめな色という認識だったんだって。
黒の喪服ならぬ、オレンジの喪服。ピンとこない。
外国人にとって、日本の藍色がとても目に残ったみたい。
1890年に来日したラフカディオ・ハーンの『東洋の土を踏んだ日』より
「青い屋根の下の家も小さく、青いのれんを下げた店も小さく、青いきものを着て笑っている人々も小さいのだった」
”小さい”と同時に”青”の印象もあったとは。。 -
「ただの趣味」と迷ったけど、染色ネタや色の語彙に関わるため一応こっちで。すぐわかるシリーズはなかなかいいのが揃ってます。
あと伊達政宗公の陣羽織写真があって噴いた。 -
日本の色についての入門的参考書。<br>時代順に、基本情報に加え、色を詠んだ和歌や古文が引用されています。色一つ知ることで想像力の広がりが大きく違ってきますね。<br>カラー図版が豊富なので、時代物を読むときなど、ちょっとしたときに引くのにも便利。