すぐわかる日本の伝統文様―名品で楽しむ文様の文化

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  • 東京美術
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808707866

感想・レビュー・書評

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  • 普段何気なく目にする文様にもさまざまな名前がついている。こんなにも豊かな名付けがあるのかと驚く。知っている文様にはほとんど全て名がついているのではないだろうか。

  • 着物と帯の柄について知りたくて、J書店本店の文様の棚をみていた。
    何冊もあるなかで、この本を選んだのは、①大きさと値段が手頃である、②割れにくそうな製本である、③文様の出典(名品)が明記されている、④カラー印刷である、⑤初心者にもわかりやすい文章と文量である(相関・参照あり)、からだ。

    「おもに明治時代以前にあって、わが国の伝統的な文様がどのように生まれ、用いられてきたかを古代から時代を追って概観した」本。

    この本は、私がよみたかった本だった。
    索引、参考・引用文献もきちんとついている。
    『うた恋い。』で知った業平の和歌にちなんだ竜田川、「十二国記」シリーズでつくりものだと思っていた饕餮の文様が出てきたときには、繋がった!と嬉しさがこみ上げてきた。
    ほかにも、亀の甲羅についたひげみたいなものが海草だとわかったり、戦国文様につっこみを入れていいものかと思ったり、彦根屏風は一目見てわかるものなのだなと確認したり、ご贔屓のスター(歌舞伎役者)の文様を身につけたかった江戸のみんなの気持ちに同調したり、いろいろ感じることができた。
    おそらくもう、通読しない。
    読むのではなくみる本になるだろう。
    でも、この本、好きだなぁ。

  • 2009年秋・奈良の正倉院展で見た宝物にあしらわれていた花喰鳥の文様。
    これに感動し、それではこの他にはどんな日本の伝統的文様があるのだろうか。と興味を拡げて読み始めました。

    写真や説明も豊富。時にはイラストで分かりやすく解説してあって、どんどん興味が拡げられる本でした!

    いいなぁ♪と思った文様を覚え書き。
    丸龍、花喰鳥、日月星雲、楓鹿、雲巴、桜立涌、小葵、朽木、花筏、五七桐(ごしちのきり)、薔薇反橋、春草、雪持笹、鱗(サンカク!)…

    あと、ポップな水玉模様に伊達家の家紋である竹雀文が金糸で刺繍されている陣羽織「紫羅背板五色水玉模様陣羽織」!!オッサレ~☆これのレプリカがあったら欲しいな!それ着てミラノかパリに行きたい♪

    「東都二丁町顔見世見物の図」の橘と桜を組み合わせた華やかな柄の着物もかわいい。

  • 勉強になりやーす!

  • 各時代の日本の文様や意匠がわかるハンディで良い本。

  • わりと役立つ資料。

  • 菊と流水紋、蝶の紋、扇の紋なんかがお気に入りです。パターン化はしていますが、必ずしも同じものの繰り返しではないところが日本の文様の面白いところです。

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著者プロフィール

1955年生まれ。徳川美術館学芸員、京都大学助手を経て、
現在、京都工芸繊維大学教授・同大学美術工芸資料館長。専門は、日本美術史・美術館学。
主な著書等に『近代京都の美術工芸-制作・流通・鑑賞-』(編著、思文閣出版、2019年)など。

「2020年 『近代図案帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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