- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808709549
作品紹介・あらすじ
人間ドラマ・王朝ロマン・戦争ドキュメント・伝奇ホラー・経典ビジュアルガイドなどジャンル別に33本の傑作絵巻を紹介。描かれた物語のあらすじや名場面、見る者を引き込む演出方法を、イラストを駆使して解説。
感想・レビュー・書評
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日本独自の絵画である絵巻から33本を紹介し、易しく解説。
・はじめに ・「賢学草紙絵巻」を見る ・海外の至宝
第1章 物語絵巻と説話絵巻 第2章 合戦絵巻
第3章 経典絵巻と縁起絵巻 第4章 伝記絵巻
第5章 絵巻の技法と種類
・絵巻関連年表 ・絵巻関連用語解説
・おもな絵巻を所蔵する寺社・美術館・博物館のリスト
コラム1~5、絵巻関連人名索引有り。
それぞれの絵巻に、所在者、巻数、時代等のデータと、
見どころ、内容、描法、表現、筆者、分簡や現在の状態等、有り。
日本の絵巻の入門書。ジャンル別に33本を紹介し、解説。
作品の名場面として一部の画像を掲載、
イラストによるハイライト・シーンで話の概略や見方を知らせ、
本文では、その絵巻の成立や内容、技法や描写等を
分かり易く紐解いています。
開いては巻く鑑賞に合わせた、俯瞰描写や反復描写、
異時同図法の他、当時の絵の描写の種類もあるし、
貴族や庶民、僧の生活の一端にも着目していて、面白い。
豊かで奇抜な想像力が遥か昔からあったことにも、驚嘆です。
残念なのは絵が小さいこと。細線を重ねた波が見えない・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俯瞰描写と吹抜屋台、引目鉤鼻を知っただけでもずいぶん違います。
絵巻はまさしく、ページを繰る代わりに、右に巻いていく絵本なのでしょうね。
ですから当然、反復描写も異時同図法も納得です。
場面転換も当然あるわけです。
物語、説話、合戦・・・・。
時間的経過を楽しめるものこそ絵巻なのでしょうか。 -
絵巻入門にちょうどいい
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サントリー美術館の絵巻マニア展を観て、絵巻の世界に興味が出た。
絵巻を見開き2ページで説明してある。
具体的なストーリーの説明と絵巻の特徴が分かりやすく説明してあり、理解がしやすかった。 -
「絵巻物」の種類、様式、独特の構図や技法などを解説。絵巻作品の「名場面」を実物のカラー図版で示し、その他の「ハイライトシーン」をいくつか簡略化したイラストで解説。
わかりやすくて面白いけど、実物の図版がちょっと少なかったかな。作品数を減らしてでも、内容の詳しい解説と図版にページを割いてほしかったように思う。展覧会だと、一部分しか鑑賞できないもんね。 -
帯文(袖):”人間ドラマ・王朝ロマン・戦争ドキュメント・伝奇ホラー・経典ビジュアルガイドなどジャンル別に33本の傑作絵巻を紹介。”
目次:はじめに、「賢学草紙絵巻」を見る、海外の至宝、第1章 物語絵巻と説話絵巻、第2章 合戦絵巻、第3章 経典絵巻と縁起絵巻、第4章 伝記絵巻、第5章 絵巻の技法と種類、絵巻関連年表、絵巻関連用語解説、おもな絵巻を所蔵する寺社・美術館・博物館のリスト、絵巻関連人名索引