フットボールの犬―欧羅巴1999‐2009

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  • 東邦出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809408335

感想・レビュー・書評

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  • サッカーライター界ではTwitterの先駆者でもある宇都宮徹壱氏のこれまでの海外取材が詰まった一冊。

    フェロー諸島にエストニア、ウクライナに旧東ドイツ、シチリア、マルタといった地名を上げるだけでも、彼がどれだけサッカーに、いやマイナーサッカーに対して熱い想いを馳せているかがわかる。国内でも地域リーグやJFLに積極的に取材に出かけていて、純粋にリスペクトする対象だ。

    今後も、マイナーな地からのコラムを、楽しみにしています。

  •  地を這う犬のように、ヨーロッパの街をフットボールという匂いを嗅ぎつけさまよった写真家・ライターの記録。 犬の前に猫だ。我が家の猫だ。 庭に置き去りにされていた仔猫 。ペット用ミルクを飲ませ、離乳食を食べさせ、猫育児の日々。 大きなネズミのようだったのが、ちゃんと子猫になった。 ところが、こいつがじゃまをするんだなあ。まず読書の。 読んでいる本のページを噛んだりさわったりする直接攻撃から、部屋を駆け回りいたずらをし読書を中断させる間接攻撃まで。まったく集中できない。 677777宇、JH:L」01220@P;V 。・うう・・¥6あ  こら、キーボードの上を歩くんじゃない! マウスを踏むんじゃない! パソコンもゆっくりとしていられない。 ヨーロッパサッカーといえば、 プレミアリーグ! ヨーロッパチャンピオンズリーグ! しかし、フットボールの犬こと宇都宮徹壱のヨーロッパサッカーはかなり違う。 ポーランドリーグ! マルタリーグ! ユーロ予選・フェロー諸島VSドイツ(フェロー諸島ホーム戦)! 国内サッカーでも前著『股旅フットボール』でJFLよりも一つ下のカテゴリー地域リーグ参入チームを追った作者。そのマイナーっぷりはヨーロッパでも健在(こちらがホームグラウンドか)。 しかし、ただのマイナー好きサッカーおやじでない。 『股旅フットボール』が地方スポーツの振興やビジネスのルポになっていたように、今回の『フットボールの犬』では、ヨーロッパサッカー(それもマイナーな地域)のことを書いていながら、我々の住む世界のことも同時に書いている。 民族問題、テロとの共存、グローバリズム。 辺境の地でのフットボールある光景。それはだいたいにおいて幸福な光景だ。 それが、先ほどの問題と結びつくのは、幸せなことかどうか。 フットボールの旅の物語は、広がりがある。

  • 宇都宮徹壱、久々の新刊。

    欧州サッカーの辺境を歩き回るというコンセプトは「ディナモ・フットボール」に近い感じ?

    でも1999年スタートとなると、少々古臭い話も多い感じ。
    サッカー界は時間が進むのが早いようだ。

    個人的には「股旅フットボール」の方が面白かった。

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著者プロフィール

写真家・ノンフィクションライター。1966年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、テレビ制作会社勤務を経て、1997年に「写真家宣言」。以後、国内外で「文化としてのフットボール」を追いかける取材活動を展開。2010年『フットボールの犬 欧羅巴1999‐2009』でミズノスポーツライター賞大賞、2016年『サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ』でサッカー本大賞を授賞。現在、個人メディア『宇都宮徹壱WM(ウェブマガジン)』を配信中。

「2022年 『前だけを見る力 失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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