あ・し・あ・と

著者 :
  • 汐文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811303192

感想・レビュー・書評

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  • 主人公・だいすけは、栗拾いのために登った「わいわい山」で、生きている恐竜(フクイリュウ)と出会い意気投合する。親友となったふたりは、楽しい日々を過ごすが――……。

    何となく絵本っぽくない文章だなあ、と思いながら読んでいたんですけど、「けれど、ぼくは、おとなになってしまった。」のあたりで声を上げそうになりました(驚愕の余り)。
    就職して故郷を離れる直前まで山で恐竜とかくれんぼするだいすけ……。
    そして更に長い月日を経て故郷に帰って来ただいすけ……。
    もうこうなってくると社会人・だいすけの身の上の方が気になっちゃって気になっちゃって、素直な気持ちで読めなくなってしまいました。
    だいすけのくたびれたサラリーマン姿がショックすぎ。子どものままか、いっそ老人になってから再会してくれたら、と詮無き事を考えてしまった。

    福井竜が実在の恐竜(正式名称はフクイサウルス・テトリエンシス。1989年に福井県勝山市で発掘)だって初めて知りました。興味深い!

  • 秋、だいすけがわくわく山でフクイリュウと出会う。
    フクイリュウは仲間や友達がほしいらしい。
    フクイリュウの足跡が見つかったのは自分で足跡を付けたのだとか。
    お父さんやお母さんはふくい りゅうくんだと思う。
    かくれんぼをしたまま大人になり、故郷に帰ってきたときにかくれんぼの続きをする。
    今度はだいすけが鬼になり、振り向くとそこにはもうフクイリュウの姿はなかったのだった。

    1億3000万年前のことも知っている、で歴史が得意というとんちんかんさが笑える。

    故郷と旅立ちがテーマらしいけれど、切ないラスト。

  • 4歳のこどもは、最後のページで、
    「恐竜の足が隠れいて、明日になったらまた出てくるね」
    と言っていた。。。

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著者プロフィール

兵庫県に生まれる。『まさかのさかな』(ひさかたチャイルド)で第2回日産 童話と絵本のグランプリ受賞、『あたしのいもうとちゃん』(ひさかたチャイルド)で第8回小さな童話大賞の今江祥智賞受賞。
主な作品に、『のどぼとけさん』『なのはなごうしゅっぱつしんこう』(いずれもひさかたチャイルド)、『ちょっと源さんおかりします』(文研出版)、『あ・し・あ・と』(汐文社)などがある。

「2021年 『坂の上のパン屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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