古代マヤ文明不思議物語

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  • 汐文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811373157

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  • 古代マヤ文明についてを広く浅く解説している、世界の古代不思議物語シリーズのマヤ文明編です。
    発掘に携わる著者による児童書ですが、年齢を問わず勉強になり楽しむことができます。
    大規模農耕や畜産、車輪や冶金などの技術が発明されなかったメソアメリカの文明群ですが、石器を中心に使用して高度な社会を築きました。
    今を生きる人類は洗練された道具が無ければ大変困ることになるでしょうが、古代マヤ人であれば石さえあれば国家をも作ることができます。
    彼らは戦争や生贄などを日常としてはいますが、現代人と古代人ではどちらが優れているのかを考えさせられます。
    彼らから学ぶことは多いと思われますが肝心のマヤ文字を滅ぼしたのは当時の侵略者であり、現代人は必死にその復元と解読を進めています。
    今後も研究の余地が残る分野であり、期待せずにはいられません。

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著者プロフィール

テュレーン大学・准教授。専門はメソアメリカ考古学、物質文化論、考古科学。主な論文に「酒と水と嵐の神の壺―形成期終末期トラランカレカにおける都市の発展と社会統合」(共著、『古代アメリカ』第22号、2019年)、“Towards a Multiscalar Comparative Approach to Power Relations: Political Dimensions of Urban Construction at Teotihuacan and Copan”Architectural Energetics in Archaeology: Analytical Expansions and Global Explorations(単著、Routledge、2019年)、Teotihuacan and Early Classic Mesoamerica: Multi-Scalar Perspectives on Power, Identity, and Interregional Relations(共編著、University Press of Colorado、近刊)など。

「2021年 『メソアメリカ文明ゼミナール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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