(Leo Strauss, 1889-1973)
ドイツのマールブルク近郊のユダヤ人家系に生まれる。ハンブルク大学で、E.カッシーラーの下ヤコービ研究により学位取得。ベルリンでユダヤ学の研究に携わった後、1938年にはアメリカに亡命。同年からニューヨークのニュー・スクールで、1949年からシカゴ大学で政治哲学を講じた。その間、本書のほか『ホッブズの政治学』(みすず書房)、『僭主政治について』(現代思潮新社)、『自然権と歴史』(ちくま学芸文庫)、『リベラリズム古代と近代』(ナカニシヤ出版)、『政治哲学とは何であるか?』(早稲田大学出版部)など、多数の書物を著し、1973年アナポリスで没す。古典の「注意深い読解」を通し、近代科学に代わる知的枠組みの探求と教育によって多くの弟子を育てた。シュトラウシアンと呼ばれる弟子たちは、アカデミーの世界はもとより政治、外交、法曹などの世界でも活躍。現代思想の最も注目される人物の一人である。
「2015年 『都市と人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」