いつか恋に堕ちるとき (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
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本棚登録 : 41
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812446003

感想・レビュー・書評

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  • 放蕩者の青年貴族3人に1人ずつスポットを当てる“Notorious Bachelors”シリーズの2作目です。

    このお話も、エマ・ワイルズ得意のパターンで、2組のカップルが登場します。1組目は、未亡人子持ちヒロイン×戦地で妻を失ったヒーロー。もう1組は、ヒーローの妹×幼なじみです。

    未亡人のマデリーンは、プライベートな事が書かれていた亡き夫の日記を盗まれ、卑劣なフィッチ伯爵から脅迫を受けていて、かっとなった拍子に、彼を殺しかけてしまいます。その窮地を救ったのが1年前に、たった1度だけ彼女が関係を持った子爵のルークでした。
    お互いに好意以上の感情を抱いているのに、愛する人を一度失った経験から、2人で生きていくという明るい未来を無理に欲しがろうとしないあたりは、なんだか読んでいて切なかったです。個人的には、大切に思う人や愛する人ができてしまった時点で、結婚してるかしてないかなんて関係なくて、その人を失った時のつらさの重みは変わらないと思うので、この2人が境界線を引く必要などどこにもないように感じました。

    一方、ルークの妹エリザベスは社交界デビューしたばかりの活発な女の子。そんな彼女をいつも温かく見守りながらも密かに想いを寄せている幼なじみのマイルズ。このカップルは、初々しくて不器用で可愛らしかったです。
    マイルズは、エリザベスの従兄弟でありながら、爵位も無ければ財産もそれほど持っていない青年ですが、彼の愛情と自分の恋心に気付いたエリザベスは全く気にすることなく、彼の胸に飛び込んでいきます。
    社交界デビューしていろんな男性と出会った上で、自分を選んで欲しいと願ったマイルズの高潔さにも、ときめいてしまいました。

    物語はマデリーンの息子に予期せぬ危険が迫って、急展開を迎えます。
    ラストはなんとなくあっけない感じではありましたが、なかなか楽しめる作品だったと思います。

  • ヒーローはかっこいいんだけど自分の恋愛に余りにも消極的で、ヒロインのアプローチ無しでは話が進まないのはイライラだ!
    シリーズでは次のが一番期待できそうだ。

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著者プロフィール

アメリカ、ミネソタ州生まれ。
幼いころからの読書好きが高じて自然に作家の道へ。
リージェンシー・ロマンスを中心にeブック(電子書籍)形式で20作以上を発表、No.1ベストセラーを連発する。
2005年度ウィスコンシンRWAヒストリカル・ロマンス賞、2006年度Lories賞、2007年度Eppie最優秀エロティック・ヒストリカル・ロマンス賞など受賞多数。
現在はインディアナ州で夫と3人の子ども、たくさんのペットと一緒に暮らしている。

「2019年 『恋はどしゃ降りの夜に 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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