- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812490426
作品紹介・あらすじ
くるくる天然パーマに牛乳瓶めがねをかけて、「天才少年」にしか見えない少年、ファーガルのひそかな趣味は、スーパーで安売りされる、「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。ある日、カラコロ音がする、不審な缶詰を開けると、そこに入っていたのは金のピアス。こうして、ファーガルの、ラベルのない缶詰をめぐる冒険がはじまった―。
感想・レビュー・書評
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すごい話だ。
すごくて、ひどくて、怖い話だ。
ファーガル・バムフィールドの趣味はラベルのない缶詰を集めること。
ラベルのない缶詰には何が入っているか分からない。
つまり謎そのものをコレクションしているということ。
そして、そのコレクションがファーガルを危険な冒険に導いていく。
シアラーさんの本を読みのはとても久しぶりだったけど、やっぱり面白い。
缶切りで開けるまで中身の分からない缶詰のようにあやしくて、先の見えない物語にどんどん引き込まれてしまう。
そして、シアラーさんの物語の中の少年少女もやはり魅力的だった。
ファーガルがシャーロットに宛てた手紙の優しさと、その手紙に対するシャーロットの行動に感動する。
そして、彼らの必死の訴えに対する大人達の行動に失望する。
なにが起こるかなんて誰にも分からない。
そのことを忘れちゃいけないんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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ごめんなさい!
さっそく「ネタバレ」と明記しておきました。デリカシーのない表記をして、本当に申し訳ないです。
これ、なつかしいです。文庫に...ごめんなさい!
さっそく「ネタバレ」と明記しておきました。デリカシーのない表記をして、本当に申し訳ないです。
これ、なつかしいです。文庫になったのですね!アレックス・シアラーは私も大好きです。2012/07/09 -
「文庫になったのですね!」
他のも文庫になって、もっと読まれて欲しいですよね。
「さっそく「ネタバレ」と明記」
申し訳無い、未読の癖にレヴュ...「文庫になったのですね!」
他のも文庫になって、もっと読まれて欲しいですよね。
「さっそく「ネタバレ」と明記」
申し訳無い、未読の癖にレヴューを覗きに行く私が悪い訳ですから。。。2012/07/10
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一気に読んじゃいました。
缶詰でここまでお話が膨らむとは・・・!
途中のハラハラ、ドキドキ感はすごかった。
読後感も爽快。 -
児童文学と侮ることなかれ、スリリングでハラハラするミステリー?サスペンス?に近いような冒険の物語です。
小学生の頃に読みましたが、あまりの衝撃に、もうずっと前なのに内容をかなり鮮明に覚えています。
近いうちにまた読み返したいです。 -
10年ぶり再読。缶詰コレクターの少年ファーガルと少女シャーロットが出会った事から話しが大きく動き出す。二人それぞれのミステリアスで不気味な缶詰の中身披露から、まさかの凶悪事件に巻き込まれてしまうとは、もうページを捲る手を止めることは出来なくなる。ドキドキドキドキ。再読だから、展開はわかっているのに、こんなにも面白く読めるなんて最高か。また、10年後くらいに再読しよーっと。やっぱりこの本、楽しかった。
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ずっと探していてついに読めた一冊。
読めてよかった!
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このワクワク感たまらない。ラストにかける展開に驚かされた。誰が想像できただろう。
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なんてったって、そう、タイトルがいい。嫌が応にもわくわくする。ラベルのない缶詰。中身は何なのか。そもそも開けるのか開けないのか。ファンタジーなのかミステリーなのか人間ドラマなのか。ぽんぽん疑問が浮かぶ。
文庫本の厚さや文字の大きさ、表紙からだけではちょっとターゲットが分かりにくいのだけど、内容としては割とお子様向け。ただ、興味深いのは、お子様向け、なんだけれども事件の展開は割ときちんとサイコスリラー風、というところ。いくつか開けてみることになる缶詰があるのだけど、そこから出てきたモノもモノだし、そこから導き出された事件も事件だ。
ただ、全体として、無理矢理子どもからの視点を作っているきらいがあるというか、「いやーいくら子どもでもそんなことにはならないでしょう」みたいな突っ込みどころが散見されるのも事実で、「いつだってそうだ。大人は子どもの意見なんてまともに聞いちゃくれない!」みたいな描写が目立ってちょっとイライラする。内容を分かりやすくするために作者がわざとやってるのかもしれないけど。結局その「大人が信用してくれない」ってところから最後のクライマックスが展開されていくのだけど、「そこまで大人バカじゃないし!」とどうしても突っ込んでしまう。
ので。
あたたかーく寛大な心で、ゆったり楽しめる人には、短時間で読み切れて、それなりに起承転結はあって、ミステリーの要素もあって、気分転換にもなってなかなか悪くない作品。
私は、もうちょっと昔に読めてたら別だったかもしれないけど、今はあんまり入り込めなかったなー。「子ども対大人」みたいな構図や展開がいまひとつしっくりこなかった。ただ、缶詰の中身が分からないってのは、想像しただけでワクワクする。日本だったらラベルのない缶詰なんて特売でも売りに出さないと思うけど、外国ならまぁありそうね。