- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812491133
感想・レビュー・書評
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伯爵令嬢リリアンは舞踏会の夜、好奇の目から逃れ図書室に逃げ込んだ。
4年前、駆落ちに失敗したことで醜聞にまみれた彼女は先代エディントン公爵夫人の後ろ盾を得て社交界へ戻ってきたのだが、いまだに苦しんでいた。
ひとりになれたのもつかの間、図書室へ入ってきた男が―リリアンも名前を知っていた戦争の英雄ダミアンだった。
直ぐに去ろうとしたリリアンだが、戸口の鍵が壊れてしまい2人は図書室に閉じこめられてしまう。
家族のためにも二度と醜聞を起こすわけにはいかないと困惑する彼女へ彼は秘密の通路を示すが―
この作者は、男女間の友情と二組四人同時進行のロマンスが定番な模様。
そこが私の好みとは外れてますが、このヒロインたちは真摯で素直で、世間にどう見られるかわかっていても自分を貫く姿勢がいいと思います。
四年前の醜聞の真相には驚いた-日本の平安時代から戦国時代くらいだと割とありというか嗜みみたいですが-宗教的観点でタブーなんだよね。
でも事件はなぁなぁに終結して…で、黒幕のその後は?みたいな。
二組が無事結婚にこぎつけてハッピーエンドなんだけど、ちょっとすっきりしない-
そして188頁に誤植(うわついたには)アリ。
シリーズ三部作中二作に誤植アリってどうなの…萎えるわ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作家の本は、いつくかのシリーズがあって
その人間関係も面白いので
副題としてシリーズ名を書いてくれると嬉しい
まあ、だんだん他のシリーズの登場人物との絡みも加えるのかもしれないから
独立したシリーズではないのかもしれない
ほぼ同時期のイギリスの社交界が舞台だから
付き合いはなくても知り合いだろうね -
シリーズ2 前作オーガスティン伯爵ジョナサンの異母妹リリアン・ボーンと、『恋の指南書』のロルスヴェン侯爵コルトンの弟で諜報活動をしていたダミアン・ノースフィールド。ダブルロマンスとしてリリアンの従兄で1作目でも活躍したジェームス・ボーンと、『いつか恋に堕ちるとき』のアルテア子爵ルーク・ドーデの異母姉レジャイナが出だしのエロを担当。『見知らぬ…』『不埒な…』の登場した英国政府要人のチャールズ・ペイトン。オールスターのような登場人物です。そして、エディントン侯爵夫人ユージニア・フランシスが貫録ある結婚斡旋人として3作目も活躍しそうで楽しみです。
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秘密の任務を負っていたヒーローという設定は「見知らぬ侯爵……」とかぶるものの、こちらのヒーローは嫌いじゃない。ヒロインも前作(異母兄がヒーローの話)に比べ、好感持てた。