- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812495940
作品紹介・あらすじ
栄光の甲子園優勝投手にも、それぞれの人生があった。あのとき、書かれることのなかった物語。
感想・レビュー・書評
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[2016.11]タイトルの通り、かつて甲子園を沸かせたエースのその後を綴った本。
どの選手にも共通しているのが、「甲子園のマウンドにエースとして上った」というある種の十字架を背負って生きているということ。
「高校野球は人生そのもの」と言う言葉が、まさに当てはまる。
知っている選手も知らない選手もいたが、「エース」であり続けることは、とてつもなく難しいのだと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず、藤浪晋太郎を「藤波」と誤植しているのは、ちゃんと校正作業しているのかと言う疑問。出版社としての仕事を疑われるので★3つとした。
心に残るのは、1984年夏の大会の優勝校、取手二高の石田投手。
当時、誰が取手二高がKKコンビのPL学園を倒すと予測しただろう。それほど、結末はドラマティックだったことを覚えている。そして、優勝投手という「看板」を背負ってしまったがために、その後の「不遇な」人生を送ることになってしまったのではないか、長い間そう思っていた。
だが、この本の記述を読んで、彼は決して不遇な人生とは思っていなかったのではなかったのかな、と言う気もしてきている。石田投手は若くしてこの世を去ってしまったのだが、彼は人生の一瞬をまさに「輝いて」過ごし、楽しんでいた、そう考えてあげることが、彼にとっての最大の賛辞ではないか、そんな気がしている。 -
甲子園のエースにクローズアップして描かれているのはセオリーだろうが、だからこそ地方大会が愛おしく感じてしまった天邪鬼な私…
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2013年9月に行われた「ビブリオバトル首都決戦予選会in 城西」にて、バトラーにより紹介された本です。
詳細は図書館HP (http://libopac.josai.ac.jp/) より『ビブリオバトル』で検索! -
茨城出身としては最後の石田文樹さんの話に読み入りました。取手二対PLの決勝戦、 私は小学6年。岩崎夏海さんが書かれていたけど、決勝戦の時間、街には本当に人がいなくて、テレビの取手二対PLを観ていたと記憶しています。本当に懐かしい記憶です。
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我が強い人は修正がきかなかったり、臨機応変にできなかったりする。
調子の良い日は良いけど、あとのときは知りませんでは困る
という橋本清さんの文章が胸に響いた。