- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011064
感想・レビュー・書評
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2010年に同レーベルより新装版発売済、イラストレーター変更
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新装版は表紙絵と扉絵しかなかったので、旧版の挿絵を追って、そのあたりだけ読んでみました。奏がほんとに子供みたいな少年だったのでちょっとびっくり。もう少し大人びた子を想像してましたw黒澤が櫂谷の首筋を触っている挿絵の、綺麗で意味深な指先が良かったです。新装版買ったけれど旧版も手元に置いておこうと思います。
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何の気なしに買ってみたらめっちゃ好みでどうしようかと思った……!
探偵の黒澤と刑事の櫂谷は黒澤が刑事時代の同僚で同い年。過去のことは互いに忘れた振りをして今も友人関係にある二人は――。
しかし、どうみても話はまだ続いてるのに、もしや続きは出てないんだろうか。あるなら明日にでも続きを買いに行きたいくらいなのに。 -
私は雪舟さんの絵が好きだ ぁ ぁ ということで挿絵買い。
回想が多くて、ほとんどがすでに起きてしまったことの説明だったので臨場感がなくて、むしろ次の作品までの前座?という感じがしました。
そのまま終わった時は、えええええと落胆しましたが、一応続いているらしく…ですよねー。
続きが読みたいです。しかし2005年に出ておきながらそれらしい続編が見当たらないとかこれ一体何の罠ですか。
場所の説明なんかが長すぎてもっとサクッと終わらせて欲しいとか思いましたが、気持ちの例えの書き方が上手くて、この人の文章は好きだなと思いました。 -
【あらすじ】元刑事の黒澤統一郎は、渋谷区神泉に黒澤調査探偵事務所を構えている。そこにはいろんな人生を抱えた人が訪れる。ある雨の日、少女と見紛う少年・奏がやってきた。三年前に行方不明になってしまった双子の兄・律を探してくれ、と。一度は依頼を断った黒澤だが、かつての同僚で現役刑事である櫂谷雪人もある事件の関係で律を探しており、ふたりは協力することになる。静と動。理性と本能。好対照な雪人と統一郎の関係は、統一郎が刑事をやめてからも続いていた。甘い一夜の記憶を忘れたふりをして。複雑に絡み合う過去と現在。彼らの未来は―。
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静謐な世界の底に音もなく灼熱の水が流れているような、そんな印象。
探偵さんと刑事さんの、馴れ合ったようで一線を引いてそれでも解り合っている関係に、切なくも惹かれます。
続きが読みたいけれど、この挿絵がすごく合っていると思うので…何やら複雑な心持ち。 -
クールな大人向けBL、といった感じです。
私的にはかなりツボ! -
印象に残った一言がある。
一登場人物に過ぎない少年が言った、「死ぬなら僕が、見届けようって思った」。
愛する人の日に日に弱っていく姿、すぐそこまで死が迫っていることを自覚することは、人生の中でトップ3に入る勇気のいることだろう。
「死ぬまで一緒にいてあげたい」や「傍にいさせて」はエゴだ。
私はまだまだ「見届ける」覚悟は持てそうにない。 -
BLと言えないBL小説です。探偵×刑事なのですが、二人の間にあるのは恋愛などよりも遙か遠くにあるような気がします。脇キャラ達もですが、形容し難い間柄をこうも心に染み入らせられた事に驚きです。<br>
心理描写が細かく、あっさりとした文章なのに世界と人に引き込まれました。快活さとその裏の闇に、切なさと光が感じられて自分好みの作品でした。 -
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