- Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813033516
感想・レビュー・書評
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重厚でシリアスでさすが物語の策士。
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素晴らしかったです
『4月の東京は...』では蓮の家族は"蓮と縁を切った存在"としてあり続け、和馬とくっついた後も蓮が不憫なままでしたが、今回『臨界点』で兄の恭平が蓮のことを家族の一人としていかに大切にしてきたかを窺い知ることができたので心が救われました
あと、最後の急展開がすごかったです -
天才による執着愛の行き着く先。『東京』シリーズ既刊『四月の東京は…』3冊、『東京ー四季ー』2冊に続く最新作。『東京ー四季ー』に出てくる神宮寺結人と早乙女恭平のお話。
話は恭平への執着の原点となる、神宮寺の幼少時代の虐待生活から話はスタートします。神宮寺の生まれ育ったベタつく床、湿った部屋、数々の虐待…。生まれついての天才児が見るその世界にゾッとさせられましたが、幼い神宮寺自身はあくまでも淡々と、何にも心動かされず生きています。その環境から抜け出したとしても、人生に飽き、目的もなく、何にも執着せず、ただ生きていたのだろうと思います。
その世界が、恭平に出会った一瞬で風が吹き抜け、全く別なものになったということが伝わってきました。惜しむらくは私は電子書籍で読んでいたので、神宮寺が、恭平と出会った瞬間に感じた風を見開きで感じることができなかった点。ぜひ紙で読みたかったページだと感じました。
天才が巧妙に引いた罠に、恭平が自らそれと知りつつ嵌っていく様にときめきました。
書き下ろしも最高でした。恭平と蓮との再会編、八神の頭痛の手術編もぜひ番外編で読みたいです。
間違いなく2023年ベスト5には入れたい名作です。 -
推しカップリングすぎて、表紙を見てるだけでも多幸感。そして期待を裏切らない、ストーリー展開。2023年ナンバー1確定。電子は14P書き下ろしとのことで、紙と両方購入しました。好きです、ハル先生。