日本の正体―謀略の日本史-この国を支配する権力システムと影の権力者たち (ミリオンムック 別冊『怖い噂』)
- ミリオン出版 (2011年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813064633
感想・レビュー・書評
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「天皇の金塊」に関連する本。金融マンは読んでいて損は無い本。
俗っぽいけど、この著書に書かれていることが現実であるならば、完全にこの世界(や金融界)は一定層の人たちによって作られて動かされているものやと改めて気づく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドンデ エスタ エル ハポン
歴史を見なければ現在は理解できない。
しかし、歴史はあらゆる勢力により歪められ真実を語らない。
故に我々はウソだデタラメだ等と顔をそむけてはいけない。
すべてが過去とつながっているのならば歪められた過去を断ち切るべし、それから新しい未来を作り上げなければならない。
でなければすべては陰に利用されるだけだろう。 ああこの国はどこに行ったのだろうか? 誰かがそう嘆いている。 -
高橋 五郎 (著), 小池 壮彦 (著)
●「天皇の金塊」の著者・高橋五郎と「怪奇探偵」小池壮彦による異色放談
教科書が教えない日本という国家の本当の姿がここにある!!
序章:世の中のからくり
天皇の地位と権力を独占する影の権力者たち/「日本国」という不可視領域
第一章:「天皇の金塊」への扉 謎の地下壕
美幌の地下壕という「パンドラの箱」/「ゼロ線発掘」から「天皇の金塊」へのプロセス/美幌地下壕には何が眠っているのか
第二章:神聖「金融」論 「神のマネ」と「戦争タブー」
戦争の本質と「作られたタブー」/「天皇資本主義」と「皇位継承」/日本政治経済構造の頂点に立つ「天皇カンパニー」
第三章:皇室を狙う勢力
アジア超大国・中国が欲しがる「天皇制」/皇室を包囲するキリスト教/「皇室典範問題」の正体/「泉桶寺」の謎
第四章:原発と原爆
原爆の秘蜜/消えた「3発目」原爆/広島・長崎 第五福竜丸 福島第一原発/日本と原爆、そして「日本製」原爆
第五章:すべては「明治維新」からはじまった
明治天皇「すりかえ」説と国際金融資本/今も生き続ける明治維新のDNA/「南北朝問題」と「南朝正統論」
第六章:天皇のスパイ ベラスコ
戦争のからくりを知りつくした男/人間・ベラスコ、そして「戦前」と「戦後」/ベラスコと「TO機関」 -
この本には帯にあるように「教科書が教えない歴史」が書かれています。ところが、理系である私は高校3年生の日本史の授業はあまり熱心に受けていなかったせいもあり、偏見というものがありません。
従って、現在の天皇が表向き北朝系だが本来は南朝系であると言われてもピンときませんし、天皇陛下が明治になって江戸幕府が保有していた資産を管理するようになったと言われても反論する素地がありません。また原爆が研究、製造されていた可能性も否定できないと思いました。
真実は一つなのでしょうが、解釈や言い伝えは当事者によって変わってくるのは、歴史であれば仕方ないと思いますので、今後も多くの本を読んで、日本の天皇の位置づけを自分なりに理解していく予定です。
また、朝鮮戦争で当時のアメリカの戦車がソ連・北朝鮮・中国の戦車に歯が立たなかった話、それを日本の企業が改良したバズーカ砲により形勢逆転した(p114)という内容には驚きました。
以下は気になったポイントです。
・女系天皇の容認(=皇統の変更を認める)は、愛子内親王を天皇にしたい人々がしかけたものだが、本当の目的は、女性天皇の配偶者の座に利権を集めることであった、配偶者の資格に規程を設けなかった(p15)
・天皇マネーとは、明治以来の日本が帝国主義政策の下で貯めこんだ資財(朝鮮、清国、満州、中国、ロシア、東南アジア等から押収)を原資として運用したもので皇室財産に組み込まれたもの(p23)
・広島型(ウラン型)原爆は実験していない、よく映像で流されるものは長崎型(プルトニウム型)、広島型原爆の素性は今も謎に包まれている(p46)
・徳川幕府は財政難に陥っていため、軍事工場の建設にはフランスの財政支援を受けていた、幕政崩壊でフランスが差し押さえた、買い戻すためにイギリスから借金した、これが近代日本の原点(p62)
・天皇システムを運営したのは、宮内大臣・内大臣・侍従長・侍従武官長、敗戦後、軍部は解体されたが、それ以外はほぼ残っている(p64)
・皇室の宗教は、江戸時代までは仏教、京都の泉桶寺が菩提寺、今日の皇室は、神道・仏教・キリスト教を抱合したもの(p81)
・2005年8月31日に皇室典範有識者会議が女系天皇を認める方向を打ち出したとき、ほとんどの新聞は黙殺して、郵政民営化について報道をした(p87)
・倒幕派は長州藩が匿っていた南朝の末裔(大室寅之祐)を明治天皇とすり替えた、明治維新の目的が南朝革命であった(p92)
・明治政府は北朝天皇を擁立しながら、明治天皇が自ら南朝を正統と裁可した(p93)
・泉桶寺には、天武天皇系の位牌(天武・持統・文武・元明・元正・聖武・孝謙)がない(p97)
・天武と天智天皇は本当は兄弟ではなく、百済王の系譜をひく天智に対して、天武は新羅系渡来人である可能性もある(p99)
・戦時中に理化学研究所(コンビナートを持つ財閥)は原爆を開発するために朝鮮に巨大な工場を作っていた、田中角栄は利権から代議士になる資金をもらった(p109,110)
・理研はトヨタに部品を供給しているが、グループには入っていない(p110)
・日本の原爆開発は、終戦直前の8月9日までやっていた、原爆研究会議には、湯川・友永博士をはじめ、2008年に物理学賞をもらった小林・益川博士の師匠の坂田博士などが集まっていた(p113)
・朝鮮戦争でアメリカの戦車は、中国やソ連、北朝鮮の戦車に歯が立たなかった、それをダイキン工業が作った改良バズーカ砲により形勢逆転した(p114)
・長崎には原爆が2発落とされたが、1発は不発だったため、「日本軍」がひそかに回収した(p118)
・原子爆弾の開発中に準備されたのが、原子力発電商法である、生命を尊重したら原発はできない(p132)
・戦時中に日本の原爆研究は、陸軍の「二号研究:理化学研担当」と、海軍の「F号研究:京都帝大委託」により独立した形で行われた(p137)
・日本軍は原爆製造に必要なウランを福島県のウラン鉱(石川町)から採掘した(p138)
・終戦の3日前にあたる1945/8/12日に日本海軍は、朝鮮半島の興南沖合で原爆実験に成功していた、当時、アメリカ軍が調査を行った(p141)
・陸軍による南京事件はよく問題にされるが、海軍による重慶無差別爆撃は槍玉にあがることは少ない(p143)
・日本の降伏はソ連の参戦が決定打といわれるが、それはソ連軍に朝鮮の原爆工場を摂取されて原爆による反撃が不可能になったこと(p143)
・海軍首脳は原爆製造データを取引材料にして先般を免れた、これは731部隊の石井四郎が細菌・化学兵器の研究データと引き換えに免責されたのと同じ(p143)
2012年2月25日作成 -
2012/2/18 廃棄
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怪しい話しは、寝ないでも聞いていたい。
反転する常識や世界観ほど刺激的なものはないからだ。
本屋で即決買いしたのが、この本「日本の正体」。
天皇家にまつわる話が中心だ。
天皇のを操る男たち・天皇の金塊・天皇すり替え説などなど・・・。
が、結論から言うとマダマダ常識的な本。
まー出版界でこの手の本を出そうとすると、自主規制せざるをえないからしかたないけど、ネットで刺激(怪しい)情報をバンバン読んでいるこちらからすれば、ちと物足りない。
沢山の言いたいことをオブラートにつつんでいるのだろうけど、それならビニールに包むなり、本にID・Passでもつけてほしいくらいです。
このシリーズ、もっと踏み込んで続けて欲しいなとは思います。 -
エンターテイメントとしては結構おもしろいと思う、ただやっぱりもっと調べないとこの本の言ってることの真偽とかってのは見えてこない。ってゆうかトンデモとしか思えん笑
美幌駐屯地の地下には完全武装の零戦が何機と天皇の金塊が眠ってるとか、天皇の資産ってのがスイスの銀行にいくらとあってそれでいろんな国の首脳も群がるとか、女系天皇が云々ってのは外国から婿をもらってきて天皇家をグローバルなものにする陰謀だとか、原爆は三発目が投下されていて不発だった一つはソ連大使館に運ばれようとしていたとか、帝国海軍の連中は戦犯として裁かれなかったのは731部隊のように資料を米国に売ったからではないかとか、明治維新のときに天皇がすり替えられて明治天皇は南朝の人間だったとか、ベラスコってスパイの話だとか、まぁいろいろです。暇つぶしにどうぞ。