聖女の魔力が使えません! ~かわりにおいしい手料理ふるまいます~ (ベリーズ文庫)

著者 :
  • スターツ出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813709039

感想・レビュー・書評

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  • ふと気が付くと、料理家助手の主人公は
    見知らぬ場所に『聖女』としていた。

    いや勝手に期待されて勝手に放置されても…ですし
    きちんと病の内容を説明しなさい、という話です。
    そもそも前の人はかなり美化されているようですし
    どんな人間が来ても、太刀打ちできないかと。

    しかしご飯美味しそうです。
    そして日本人なら、しょうゆとみそ、という
    定番も登場。
    命の危険もないですし、主人公の心情だけ
    ちょっと大変、でした。

  • 王があまりに馬鹿過ぎる。脇役だからいいけど、こんな王に統治される国民が不憫です。メイン二人は真面目で良い子な印象。
    イズミが料理しかしていないので、貴族ならほかの部分でも妻としてやらなきゃいけない事があるのではと思いますが、二人甘々で幸せそうなのでまぁいいかという感じ。

  • うーん、まあ、ベリーズだな。
    最初は、ちょっと読めるかなと思いつつ読んだんだけど、やっぱり、恋愛についての心の動きの描写がつらっと薄いのね。

  • 夢だと思い込んでたいずみの聖女演技が気の毒(?)
    突然知らない世界にいて、聖女だと持ち上げられて
    使えない奴だという目で見られるのは可哀想
    王様は、ちょっと痛い目みればいいのに
    と思っちゃうほど無神経だけど、
    いい人にもらわれて良かったね

  • 先代が超人もしくは神格化されている場合、比較される二代目の不幸は説明不要だろう。
    聖女として召喚された主人公あかりの立場はまさにそれ。
    しかも彼女は聖女に必要とされている魔力を全く伴っていなかった。
    この世界の人以下の能力とされた。
    そもそも召喚前の日本でも自分を認めてくれる人はおらず、召喚された先でも彼女を誰もが落ちこぼれとして扱う。
    彼女にしてみれば身勝手な理由で呼び出しておいて、勝手に評価し勝手に失望していくのだから、たまったものではない。
    特に国王、あんたの態度は徹頭徹尾失礼だ。
    そんな中、最初は同情からでも引き取ってくれた騎士団長アーレスの存在はどれだけ救いになったことか。

    料理家アシスタントだった経歴を活かして、あかりは何とか自分の立ち位置を、自分のできることを試行錯誤しながら見つけ出していく。
    彼女の行動は彼女が今生きる異世界では非常識な部分もあったが、アーレスの屋敷の使用人たちが受け入れてくれるのが割と早かったこともまた救いとなった。
    彼女は本当にいい家に引き取ってもらえた。

    彼女が考案した食事を通して心を通わせていく主役二人。
    途中アーレスが重傷を負うが、その中で更に二人の絆は深まったし、あかりにとってはアーレスの家以外でも味方を見つけることができた。
    そして、最終的には彼女が聖女として呼ばれた本来の役目だった「血死病」の解決策をも見つけ出す。
    最後に彼女はちゃんと聖女としても成功した訳だ。
    先代の聖女とは違った形で。
    彼女らしいやり方で。

    ただ彼女は例え聖女としての役目を果たせなくても、十分幸せだったとも思う。
    あかりは日本でも手に入れられなかった居場所を手にしたし、アーレスにとってあかりは正真正銘「聖女」だったのだから。
    一人の人間が救える人は手の伸ばせる範囲、見える範囲に限られているのは当たり前。
    聖女でも同じことだ。
    万人を救えなくても(結果としては救ったが)自分が大切に思える人に自分のやり方で寄り添えるのなら幸せに違いないと思う。
    本当に二人は巡り会うべくして巡り会えた運命の人だったのだろう。
    末長くお幸せに。
    と願うまでもなく、番外編を見ると大丈夫なのは伝わってきた。
    いい夫婦を見られて、こちらも幸せである。

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