- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815601560
作品紹介・あらすじ
世にはびこる「定年不安」「定年対策」をぶった切りにして、話題を巻き起こした「定年バカ」。しかし!定年ブームにあやかって、出るわ出るわ…定年本の数々。「年金2000万円」問題、妻のトリセツ問題、健康、孤独――「定年バカ」の続編となる本書は、定年を語る人たちに、忖度一切なしで切り込みます。抱腹絶倒!でも少しだけためになる?? 往年の勢古節がさく裂の痛快エッセイです。
感想・レビュー・書評
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正直なところ「バカ」が付いたタイトルの本は好きではないのですが、この著者は、本音丸出しで面白いので読んでみました。
彼の定年本はこれまでも何冊か読んだことがありますが、主張していることは、「定年であれこれ心配しても仕方がない。自分の好きなように生きよう」ということ。これは彼のどの定年本でも一貫しています。
定年後に気になるのは、カネ、健康、生き甲斐、この3つが大きなテーマで、この本では、定年に関する専門家の様々な著書を読み漁り、実態との比較で内容を考察しています。専門家が書く定年本は、自分の経験や専門分野からのアドバイスという形で書かれていますが、その中には実態とかけ離れている理想論も多い。定年をネタに一儲けしたい著者と出版社の意図が見え隠れして、著者はそういう文章を読むと腹が立つらしく、矛盾点を率直に指摘しています。(感情的な文章が多いけれど)著者の辛辣なコメントも楽しいし(著者が全て正しいとは思わないが)色々な本を紹介してくれて、定年本の選択の参考にはなりそうです。
自分も数年後に定年を迎えますが、気持ちとしては著者と同じ。今ある貯金と将来もらえるはずの年金でやっていくしかないと割り切っています。健康維持の運動を日課として、好きな趣味を続けていく。気持ちとしてその程度でいいのではないかと思う。時間があるとあれこれやりたくなりますが、欲を出してはいけない。著者のように見栄や体裁を捨てて、まず自分の身の丈を知ることが重要ではないかと思いました。
しかし、この本は面白かったけれど、取り上げている事例が最近の話題ばかりなので、時間が経つと「何のこっちゃ」という話になりそうです。賞味期限が短い本なので、興味があればお早めに、、、という感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★2.8(2.79)2019年11月発行。偶々本屋に山積みになっていたので、図書館で借りる。普通の定年本かと思いきや、世に出版されている定年本と老年本の解説本。他人の書いた定年本の解説というよりは、貶しはじめ、しまいには老齢本も貶すというちょっと読んでいて不快でしたね。参考になったのは、こういう定年本や老齢本は自分の経験で執筆者中心に書かれたもの。自分の考えを人に押し付けるような本ばかりだということで、あまり参考にならないというのがよくわかりました。続の前も同じようなことが書かれていたのかな?
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「人生100年時代」でバカ大増殖中!? あの「定年バカ」の続編がついに登場。 定年ブームにあやかって、次から次へと出版される定年本数々。 老後2000万円」問題など不安をあおるメディア。
「孤独」「健康」「お金」への不安と煽りはとどまるところを知りません。 そんななか、世にはびこる「定年不安」に疑問を投げかけ「好きなように生きる」生き方を説いた「定年バカ」。
読者の溜飲を下げた本シリーズの続編がついに登場します。
定年ブームに踊らされず、定年の人生を考えるにはどうすればよいか。 抱腹絶倒。なのに、少し考えさせられる。
心がすこし楽になる、人生後半戦をあなたらしくいきるために -
人生100年時代のから騒ぎ。前作『定年バカ』が刊行されたのは二〇一七年末である。わたしの主張はたったひとつ、定年後は「自分の好きにすればよい」であった。それで内心、本気八分、うぬぼれ二分で、ほとんどの定年本の息の根は止まったな、と思っていた。だが当然、世の中はそんなに甘くはない。人生一〇〇年時代の登場である。バカみたいな増殖ぶりである。ついこの間まで「終活、終活」と騒いでいたのに寿命が二十年も延びたのである。
さて、どうしましょうか。 -
8章とあとがきは読むべきです。
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【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 たかが定年。されど定年/第1章 「人生一〇〇年時代」バカ/第2章 「すぐ死ぬんだから」のバカ/第3章 「老後あと二〇〇〇万円必要」のバカ/第4章 「おひとりさま」の勘違いバカ/第5章 「(裕福な)あんたはいいよ」というバカ/第6章 「自分がそうだから」といってるだけのバカ/第7章 「死ぬまでいってろ」のバカ/第8章 この「クソみたいな世界」のなかで -
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同類の本を書いている著者を名指しで、ストレートに批判している文章が多く、痛快!
8割貶して、2割褒めている。
多くの人には嫌がられるだろうけど、自分の意見をちゃんと言えている著者に憧れた。 -
この前の方が面白くはあるが、最後、橋本治で締めたのはよかった。