- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815601881
作品紹介・あらすじ
「キャッシュレス社会が到来する」
「銀行が消滅する」
「仮想通貨が決済通貨になる」
このような声がメディアを通じて飛び交っており、私たちの「お金」の未来について漠然とした不安を抱いている人が多い。
そこで本書では、投資信託評価機関であるモーニングスターの日本法人トップで、SBIの役員を務める著者が、
これから私たちの「お金」に起こる「変化」を年表形式で解説する。
第1章【2020~2024年】「完全キャッシュレス社会」の到来!
第2章【2025~2030年】ブロックチェーンの急速な進化
第3章【2031~2035年】「デジタル通貨」時代の幕開け
感想・レビュー・書評
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著者、朝倉智也さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
朝倉 智也(あさくら ともや、1966年3月16日 - )は、日本の実業家。東京都出身。モーニングスター株式会社代表取締役社長、SBIホールディングス株式会社取締役執行役員常務、SBIサーチナ株式会社代表取締役社長、上海新証財経信息咨詢有限公司 (英文社名:CSJ-SBI Financial Media Co., Ltd.) 董事。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
「キャッシュレス社会が到来する」
「銀行が消滅する」
「仮想通貨が決済通貨になる」
このような声がメディアを通じて飛び交っており、私たちの「お金」の未来について漠然とした不安を抱いている人が多い。
そこで本書では、投資信託評価機関であるモーニングスターの日本法人トップで、SBIの役員を務める著者が、これから私たちの「お金」に起こる「変化」を年表形式で解説する。
第1章【2020~2024年】「完全キャッシュレス社会」の到来!
第2章【2025~2030年】ブロックチェーンの急速な進化
第3章【2031~2035年】「デジタル通貨」時代の幕開け
---引用終了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年表との題名通り時代ごとにまとめられており読みやすい。最近デジタル通貨での給与支払いが法改正により認められたこともあり、この本の通り進んでいくのだろうなとは思ったが、重複している文章が多々見られるように感じた(個人の感想)
ギュッとまとめるとA4一枚でいけそう。
ネットやニュースで言っている内容も多く斬新さは感じられませんでした。まとめで見るには良いです。 -
2年ほど前に刊行されたということは、書かれたのはもう少し前。目まぐるしく変化する真っ只中のお金に関するIT化に触れているお話。近未来予想の答え合わせをするような形で見てみると面白い。5Gなどの企画については時間がかかるわけで、あの頃でも予想可能かなとキャッシュレスの浸透具合については、既に始まっていたから予想された異常なのかもしれない。情報銀行と言う観点は日本人にマッチしづらい部分は相変わらずで進行が鈍いとか、その観点で読んでみると日々の生活も予想されている変化の一旦という気がして面白いですね。
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価値という言葉の定義を問い直すことになるのだろうか。
貨幣がすべてデジタル化されてしまったら、世の中はどうなるのだろう。
「今と変わらない。リアル貨幣がデジタル化されたデータになるだけ」という言い方もできるだろう。
本当にそうなのだろうか?
確かに今でもリアル貨幣と言えど、本当にリアルと言えるのは、財布に入っている数千円数万円の現金だけだ。
銀行口座のお金は数字でしかないのだから、もはやリアル貨幣とは言えないだろう。
企業間での取引は、実際に現金が動くことはほとんどないと言っていい。
請求書をもらって、経理で振込処理をして支払う訳なので、それも目に見えない数字が右から左に移動しているだけに過ぎない。
貨幣のデジタル化というが、実際には相当の部分でデジタル化になっていると認識できるだろう。
それならば、完全に貨幣を止めて「全デジタル化」だって、そんなに難しい話とは思えない。
間違いなくそういう社会に向かっているのは事実なのだろう。
しかしながら、大きな違和感を持ってしまうのはなぜなのだろうか?
それは「今と変わらない」ということがイメージできないからだ。
むしろ「全デジタル化されたら、大きく社会が変わる」と見える。
しかし、それが具体的な形としてピンと来ていない点に問題があるのではないだろうか。
本書では「貨幣の全デジタル化」が、自動運転にまで飛躍しているが、それもある意味では納得感がある。
銀行は意味をなさなくなり、国家が発行した貨幣の価値は下がり、暗号資産と混ざり合い、ゲームのスコアも、ポイントカードのポイントもすべてはデジタル化されたデータの中に融合されていく。
それらの総合点が個人の全ての資産となるのだろうか。
「個人信用スコア」というのも、所詮はデジタルデータの点数でしかない。
社会は間違いなくそういう方向性に向かっている。
その新しいルールの中で、人は幸せにどう生きるのか。
こういう点でも、新ルールの社会を生きていける人と、ついていけない人の二極化は起きそうだ。
これも一つの格差社会を助長する要因なのかもしれない。
お金に限らずにすべてがスコア化されていく中で、「価値」はどうなっていくのだろうか。
目に見えないが、価値が存在することに我々は気付いている。
それは気持ちよさだったり、心地よさだったり。
そういうものも自分の価値観できちんと認識が出来る人。
それとも、鈍感で目の前の数字で見えるスコアしか信用できない人。
ここも二極化されていくような気がする。人類にとって幸せなのは前者に違いない。
そういうことも意識して生きていくことが大切な気がするのだ。
(2021/12/16) -
通貨がデジタル化することによる、社会の変化についての予想が述べられた本です。
得てして予測系の本は当たらないことが多いですが、令和元年時点における将来起こりうる未来の一つとしての知識を入れるのに良いのではないでしょうか。 -
キャッシュレスの流れは加速度的に進んでいる。
とはいえ小銭の受け渡しですらウィルスの感染の危険があるということでサイゼリヤが価格の末尾を「00円「50円」に統一したというニュースは驚きだった。
電子決済やデジタル通貨、仮想通貨などはこれからも広がりはあるが果たしてどの方法がメインとなるかは予想がつかない。
信用スコアについても興味深いですね。
日本でも導入している企業があるようなのでどうなるか楽しみです。 -
「お金の未来」がテーマだけれども、お金だけでなく、個人の信用や不動産の登記、生活環境の変化、働き方の変化など、様々な情報が飛び交う。一見テーマがコロコロ移り変わっているように思えるが、これらがブロックチェーン技術やスコアリング、AIなどの様々な先端技術によって支えられ、発展し、世の中に普及していくという共通点もまた見出すことができた。技術革新によって間違いなく到来する「超情報社会」に取り残されないように、またどう向き合っていくべきか、自分自身の中で考察するには十分示唆に富んだ書籍だった。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00597226
【スタッフコメント】
キャッシュレス社会を迎える日本。
お金に起こる驚愕の未来を年表形式で解説。
2022年...街から紙幣と硬貨が消える...。 -
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