- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815605377
作品紹介・あらすじ
ネットですべて完結する時代の新しい勝ち方
いつか何者かになりたいと思っているすべての人と
自分は何者にもなれないと思っているすべての人へ
変化できない中で錆びてしまうことに不安に思っている人へ
まずあなたが、誰かにとっての何者かになることからはじめてみよう。
・会社に頼らず食べていける人になりたい、今のままでいたくない人は、まず「GIVE」からはじめよう
「いつか今の会社を辞めよう」「会社の仕事以外に何か始めたい」と思っている方も多いのではないかと思います。本書は、マッキンゼーやグーグルなど12の会社に勤めた経験もある著者に、社外でも、もちろん社内でも、自分らしくキャリアを積んでいく方法を伝授してもらいました。
結局「個人」として仕事を広げていくには、「数」ではなく「信頼」が大事。消耗せず、自分の価値を高めながら仕事を広げていく新しいキャリアづくりの方法を紹介します。
・オンラインでの「自分の価値」のつくり方
とはいえ、「肩書がないなかでどうやって自分の立ち位置を見つけいけばよいのか」など、戸惑う方もいると思います。
本書ではオンライン上での人間関係のつくり方や、成長の仕方など、ウェブを利用してリアルでもウェブ上でもうまく人間関係をつくっていく秘訣も紹介。
著者ならではの方法は確実に役に立ちます。
・SHOWROOM株式会社 前田裕二さんとの対談も収録
感想・レビュー・書評
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タイトルの「数字」とはいいね数などのこと。
数(量)ではなく、あなただからお願いしたい、というような信頼(質)を求めることが今後はキーポイントになるということ。
以下、気になった内容やフレーズ
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ギブを仕事の基本とすることで、「相手の視点でものを考える」ことができるようになる。
相手のことを知り、信頼関係を築いていくことで、その人にとっての「何者かである自分」になりえる。
すべての人間関係は「相手の視点に立つこと」からはじまる。相手の視点に立つことで新たな着想を得る。
打ち合わせなどで、皆、無意識に自分のこだわりをもってディスカッションしているので、話が合わないことがある。相手の視点にたつことで、相手のこだわりも理解して話すことができる。
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演繹法と帰納法の中間の考え方アブダクション(abduction)が重要。
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自分にとっての当たり前は居場所を変えれば誰かのありがとう。
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心の居場所としての空間や時間をインターネットに持つことは、同調圧力の中で苦しむ多くの人にとって、健全に生きていく上での保険ともいえるくらい、重要な習慣になりえるのではないかと考えています。
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「いいお願いごと」とは、相手にとって「しょうがないなあ、俺にしかできないだろう?」と、つい腕まくりをしてしまうような、相手の心をくすぐるようなものであり、こちらもそういう気持ちを起こさせる作法を尽くすことが大事だと思うのです。
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エフェクチュエーションとは繰り返し手段を変え、ゴールを上書きしていく循環をつくっていくための柔軟な思考プロセスのこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本来のあるべき助け合い 自助、互助、共助、公助
東北地方 結という共助の集団
安全欲求、生理的欲求さえ満たされなくかもしれない時代の中で、物理的距離に関わらず、いかに仲間と支え合って、自分ができることを困っている人におすそ分けする互助・共助の輪をつくっていけるかを、それぞれが意識していくことなのです
人を疑うことこそ、無駄なコスト
信頼し会える関係では、何をしても低コスト
演繹と帰納のちょうど中間にある考え方 abduction
ツイッターのフォロアーをさかのぼる
自分の信念も相手の信念も否定しない
自分にとって合理的なべき論は、同じく信念をもつ他者に押し付けた途端、非常に不合理になる
フューチャーリストよりナウイスト
ニッポンのオンライン授業カンファレンス2020
地図でなくよいコンパスをもつ
変化に柔軟に、自分の道をみつけるためのコンパスをもつ
林修 僕は人に教えることが好きってわけじゃない。だけど教えることが一番効率よくお金を稼げるし、評価もされるし、誰からもありがとうと言われる。だから効率よく稼いで、あとは趣味のライフワークを淡々と楽しんでいる
本の選び方
アマゾンのレビューからいくつか本を選ぶ
本のタイトル、まとめ 感想でけんさく
その引用要約をみて読む本かきめる
エンタメって、本来目の前にお客さんがいて、彼らから与えられたものを返すために全力で良いものをつくっていくことが本質。この100年、テレビが演者とお客さんの間にはいって広告収入というしくみができて歪んだ
さあ才能に目覚めよう トム・ラス ストレングス・ファインダー -
ライフワークとライスワーク ギブする 以外にあれこれありすぎ
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自分の得意であることを見つけて継続してみる。 組織に入って1年を超えたが、そこから得られるものと自分が成長するには別の視点をかけ合わさないともっと成長できない。1ミリでも成長してゆきたい
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ギブすることで自分の価値を発見していく。身近なところから自分のやりたいことを見つけていくコツを教えてくれる。心が動いたりざわついたときに、丁寧に自分と向き合意逃げないことで、自分が大切にする価値を見つけていける。
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「ギブ」を続けていくといずれ自分にとって良いことに繋がる可能性があるというのは納得。情けは人の為ならずという感じか。相手の欲しがる「ギブ」を渡そうという視点は自分には少し足りてないかもしれない。ただ、取りようによっては、「人の為ならず」という点が、いやらしく感じられなくもない。
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何者かになりたくて読んだけどこれ読んだだけで何者かになれないのは明白
今まで散々こういうの読んできてなれなかったから、もう普通に努力した方がいいね
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タイトルや見出しの言葉選びがうまくて、興味を惹かれるんだけど、読んでみるとちょっと期待していたものと違った・・・ってことが多かった。
数字から解放されて、「あなたにお願いしたい」という存在になることの大切さは共感できる。 -
▼ギブ
・与える行為=ギブには2種類
(1)自分の内側にある力で、人にありがたいと思われること。(例:自分の持っている知識や技能などで「ありがとう」と言われること)
(2)相手の視点に立って、自分の外側にあるモノに自分の思いを乗せてギブする事。 (例:「あの人はきっとこれが必要だろうな」と考えて、それをギブする事)
・①“ 相手視点”に立つギブは、普段ならしない行為によって、自分を変化させる。つまり、ギブで成長し続けるということは、“ あの人が喜びそうなものを探し、この人がうれしいものを探して、気づいたら遠く知らない国に来て、自分はこんなに変化していました”という成長の旅なのです。
・②そして、そこで相手が自分のことを好きになってくれたら、そこに相手にとっての“ 何者か”であるあなたが存在するわけです。ギブする事によって、あなたは相手との関係を作ると同時に、自分の視点を広げることができるのです。
・目の前に誰かにとっての“ 何者か”になることを、幾通りも繰り返すことによって、“ みんなにとっての何物か”になれる。
・地頭の良さ
(1)常に目の前の物事に好奇心と疑問を持ち続け (常に物事を偏見や先入観で見ず、前提条件を疑い、ゼロベースで捉える)
(2)それを鍛え続ける力のこと (その上で「これはどうしてだろう?と疑問を持ち、ひたすらぐるぐると考え続けている」)
・上の(2)「常に物事を考え続ける力」の鍛え方
そもそも人の考え方には大きく分けて2パターン
(1)帰納法:たくさんの事実から、1つの心理を浮かび上がらせる集合的な考え方 (燕が低く飛んでいる(原理)から、雨が降るので傘を持っていこう)
(2)演繹法:先に原理があって、それを世の中に適応させていく考え方 (「問題はこのようにして解かねばならない」日本人の思考パターン、かといって帰納法がいいわけでもない、膨大な情報集をしていたら変化の時代に間に合わない)
・演繹法の制約条件に縛られた思い込みの檻をどうやって論理的に外していくかが、ラテラルシンキング的な考え方。つまり、前提条件をはじめから取り払い、ゼロから思考する方法です。
・ラテラルシンキング:ロジシンが課題を論理的に分解して考えていくのに対し、既成概念にとらわれず多角的な視点で問題解決をはかる思考法
★・情報収集の基本は、アクティブラーニング。なぜなら、「あとで誰かに教える(アウトプット)つもりで聞く(インプット)」と、情報が頭にしっかり入ってくるようになるからです。コツは、「今、自分が知りたい情報は何か」を自分に問いかけ、“ 意識的に”収集する情報を設定していく事。
★人が面白いと思う情報をどう選別し、生きた情報をどう収集すべきかの指針
(1)「それは面白いか」:その情報は単純に自分にとって面白いか、興味を持てるか
(2)「それは意味を成しているか」:その情報は自分に関係があることか
(3)「夢中になれるかor夢中になっている人はいるか」:その情報は自分に関係があることか
(4)「人々がエンパワーされているか」:その情報は力を与えてくれるか、人生を楽にしてくれるものか
・質問は情報収集ツールでありながら、自分を印象付ける行為でもある。いい質問をするコツは、相手にはなくて自分が持っている視点を見つける事。
▼つながり
・自分の何をアピールするか、といようりも、相手のことを知って、そこに何を提供するか、です。
・声をかける前の事前準備で、その後が決まる。
★・コミュニケーションに自信がなくても「相手をよく知っている」「相手にとって魅力的な情報を知っている」ということは自信を与えてくれる強い武器になる。
・地頭のいい人の思考癖とは?:「ある2つの物事に対して、抽象度を上げ下げしながら、共通点を見出す」という思考パターン。
★・大事なのは物事の抽象度を上げ下げする思考を日頃から訓練する事です。その方法としておすすめなのが、一見自分とはまったくかかわりのなさそうな人と、どんな共通点でもって仲良くなれるかを考える事です。
▼変化の中で自分らしい生き方を設計する。
・教育より学習に焦点を当てる事
教育:ゴールが決まっている社会のルールに、いかに順応できるかに焦点が当たっていた
学習:これからの社会で求められているのは、自ら課題を探し出して、設定し、解決するための方法を自らつくっていく「学習」だと思います。(誰かに正解を教わるのではなく、自分で学んでいく姿勢が必要では)
・はじめから「好きなこと(ライフワーク)で食べる!」と力む必要はない。「会社の仕事はあくまでライスワークだ」と割り切り、「自分には仕事以外にも生きがいがある」と思えると、肩の力が抜け、かえって会社でも大胆な成長ができるかもしれません。
・大事なのは、1つの視点や他人の物差しに縛られないことです。人の成長を阻む一番の要因は、他人の目や失敗を恐れてチャレンジしなくなることです。また、ライフワークを持つことは、ただ「好きなことで食べる!」がゴールではありません。「好き」なことをコツコツ楽しむことが、複数の視点を持ち、自分なりの物差しを持って生きるためのプロセスにつながるのです。
▼「自分の価値」の見つけ方
★・まずやるべきこと(must)やできること(can)からはじめていったほうがいい。willが無い状態から、改めてwillを探すのってすごく苦しいと思う。
・must/can/must/canの繰り返しでcanが成長していくと、今度はcanに紐づくwillがどんどん出てくると思う。
▼その他
・日本人は公助をあてにしすぎる、(1)~(4)の順番があるべき助け合い
(1)自助:自分のことは自分でまかない
(2)互助:余力で相手を助け
(3)共助:そしてみんなで助け合う
(4)公助
★・コンサルタントという職業が、自分の学習を活かしてお客様に情報やアイデアを提供することを前提としながら、その実、かなり多くの知識や知恵、知見を、お客様をはじめ、あらゆるご縁から“ いただく”ことで成り立っている。 -
Kindleにて。
ライスワークとライフワークを持つ。
与える人が最も学べる。
母親の呪いはワンオブゼムであることに気づく。
などが印象的。
筆者は海外にも生活拠点があり視野が広いため学びが多い。