カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815606312

作品紹介・あらすじ

俺が人生で初めての恋人・晴香と、交際一ヵ月にしてやっと手を繋げた日、親が再婚し晴香そっくりな義妹

が出来た。名前は時雨。似てるのも当然。時雨は家庭事情で晴香と離ればなれになった双子の妹だったのだ。



「情けない声。ホント可愛いなぁ、おにーさん」

「いけない彼氏さんですね。彼女と手を繋いでいる時に双子の妹のことを考えるだなんて」

「顔も体も彼女と同じ妹にドキドキしちゃうのは仕方ない。おにーさんは悪くない。悪くないんですよ」



淡い初恋に忍び込む甘い猛毒(あいじょう)。

奥手な恋人にはとても教えられない、小悪魔で甘えん坊な義妹との甘々"不"純愛ラブコメ――開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 扇情的なタイトルだけど、まぁラノベだし?と思って読み出したらまさかの展開。これは”ラブ”だけど、”コメ”ディではない。ラノベの顔をした純粋な恋愛小説だ。恋人どうしである義兄と実姉がの関係が『純愛』としたら、実姉から義兄を奪おうとする義妹の愛は『不純』なのか?いや、これも『純愛』の一つの形と言えるだろう。久しぶりにハラハラしながら読み進めることになった作品。展開によってはWA2の如く胃薬が必要になるかも。本レーベルでどこまで表現できるか分からないけど、いっそどこまでも突き抜けて欲しい。期待の新シリーズ。

  • 正直途中までは有象無象のラブコメ感ありましたが、視点をヒロインに変更した終盤の畳み掛けにより、続刊を買うことを決意しました。
    架空の物語に限って言えば、背徳な情緒溢れる恋愛はやっぱり最高ですね!イチャ甘なんて邪道や!(すいません)
    時雨ちゃん最高!

  • 初めてできた恋人の晴香。
    親が再婚し、晴香の生き別れの双子、時雨が妹になる。小悪魔的な時雨にどきどきしながら晴香と順調に付き合っていく。
    晴香とデート、初めてキスをして帰ってきたら時雨とのキスで上書きされてしまう。

  • 彼女がいるのにそっくりな彼女の妹とキスしてしまう話。

    最低な奴やなと思っていたけど、ラブコメ要素は素晴らしいし、ゾクゾクする背徳感も癖になりそう。
    主人公の奥手だけど誠実、ともすると優柔不断な面の描き方が素晴らしい。
    1巻は前置きっぽいから2感が楽しみ。

  • 普通の同居系ラブコメであれば、同居するまでが導入部でそれ以降が本編となり色々騒動が起きて……というノリなのだけど、本作の場合は第1巻そのものが壮大なプロローグなのか!
    突然現れた義妹の時雨、そして始まる同居生活。それだけなら真っ当な同居系ラブコメとして展開できるけど、主人公の博道は既に恋人として晴香と付き合っていて、しかもそれが時雨の生き別れの姉ともなれば人間関係は激しくややこしい事に
    そしてこの第1巻はそのややこしい人間関係を更にややこしくし、本当の物語を始める為の土台作りとも言える内容だったわけだ

    いや、本当にヒロイン二人のステータスが近年稀に見るような状態
    双子が生き別れとか、双子の片方と付き合うとかならラブコメ界には数多く存在している
    でも、本作はその2つの要素を併せ持った上で更に彼女ではない時雨と同居させてしまう。そして晴香は自分の妹と彼氏が同居している事実を知らないという何が起きてもおかしくない状態

    タイトルを最初に見た時は彼女の妹にちょっかい出される系なのかなと軽く思っていたけど、本作はそれ以上にとんでもない設定を抱えていたね!
    ありふれた同居系ラブコメとして始まった筈が生き別れの双子という特殊な事情が絡み、最後にはズブズブな関係が始まってしまうという……
    これ、料理の仕方に拠っては血の惨劇が起こりますよ……?


    こういった不倫モノでは主人公の性格をどう扱うか、そして不倫される側のヒロインの心情をどう扱うかという点が問題になってくるのだけど、本作はその辺を上手く描いているように感じられた

    主人公の博道は典型的な優しい真面目君というタイプなのだけれど、時雨に発破をかけられる内に晴香への接し方を何となく理解していき、更には突然現れた時雨にも誠実に兄貴として接する気で居る
    スタートこそ彼氏として足りない部分が多い人物なのだけれどその分だけ成長幅は多いように思えた
    手を繋ぐのがやっとだった晴香相手にラストにはキスも出来たわけだし
    ただ、それだけに他人が苦しまないように自分が苦しみを背負ってしまうタイプであるようにも見える

    時雨は双子ヒロインとして晴香と対を成すような性格をしているね
    幼少期の回想から晴香より精神年齢が高いことを察せられ、どう立ち回れば良いかが人より見えてしまうタイプに見える。晴香を喜ばせるためには進んで譲り、周囲の温度を下げない為に表情まで完璧に作れる
    彼女は兄が欲しいと言っていたけど、描写を見るにこれって単純に甘えてみたかったというより立ち回りを気にせずに接する事の出来る相手が欲しかったという意味なのだろうなぁ。だからこそ、そういった甘えが出来る博道に心許してしまったのだろうけど
    でも、我慢と甘えのバランスが崩れてしまった時に彼女が取った行動は破滅への始まり


    この巻ではおとなしく印象の薄い晴香。そんな彼女が強い印象を残したのが時雨が挑発的な発言をしたシーン
    晴香と時雨ってその精神を育む上で母親が不倫してからの家庭崩壊が心の奥底にこびり付いているように見えるだけに、博道と時雨の不倫が今後どのような惨劇を呼び込んでしまうのか楽しみでもあり恐ろしくもあり…

  • 一巻まるごとプロローグなんですね、これは。
    色んな方のレビューで評価が高かったので、読むのが楽しみでした。
    でも読み始めると、ふーんって感じだったのだけど、最後の最後に衝撃が待っていた。
    絶対に二巻が読みたいです。

    #いもキス

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著者プロフィール

大阪在住のラノベ作家。『断罪のイクシード』(原題:善意の魔法)で第2回GA文庫大賞優秀賞を受賞してデビュー。代表作は『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』と『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』。

「2018年 『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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