- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815607616
作品紹介・あらすじ
日本を軍国ファシズムへとみちびいた昭和維新は、歴史を歪めた長州人によるテロリズム至上主義から始まっている。幕末の志士と昭和の青年将校の共通点とは。なぜ無謀な戦争をはじめ、一貫性のない戦略を策定し、愚かな戦術を繰り返したのか。それは天皇原理主義者による天皇の政治利用と、政官財の癒着の構図にある。その真相を明らかにするとともに、現代までつながる日本の問題点を浮き彫りにする。
感想・レビュー・書評
-
司馬遼太郎をボロクソに書き、さらに三島由紀夫を天皇至上主義のカルト集団とボロクソに書いてる(笑)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者の持論が繰り返されている。明治維新以降の日本の歴史は、異なる視点から理解するには便利な一冊
-
明治維新について、「明治維新三部」で作られた歴史を暴いている著者が、昭和維新についても語ったのが本著である。司馬遼太郎は明治維新を立派な革命と描き、日露戦争から太平洋戦争までの日本を「連続性を持たない時代」としていますが、この著者はこれを連続として捉えます。
昭和維新におけるクーデターを契機に、マスコミは戦争に誘導するようになり、日本中に同調圧力が蔓延します。丁度今のコロナ禍における日本と同じように、現実はどうあれ、マスクをしない、ワクチンを打たない人は非国民扱いとなります。夜会食すれば辞任せざるを得ないような国は、またどういうきっかけで戦争に導かれるのかわからないなぁと思いました。
とにかく歴史から学ぼうとしない。敗戦を経験したにもかかわらず、その原因や責任を全く追求せず、日本全国隈なく空襲し無辜の民を大量に虐殺し原爆まで落としたアメリカに隷属している日本。
歴史に学ばない国が新しい未来のビジョンを描けるわけがないと改めて思いました。