生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 (SB新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815615888

感想・レビュー・書評

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  • じっくり読み込む時間がなくて斜め読み。改めて読みたい。
    親が才能溢れる音楽家や野球選手であっても、その子供は親以下の才能であることが多いこと、「鳶が鷹を生む」というように、子供が親の才能を超えてくるというのは自然な現象なんだと納得。
    子供の知能や学力に効果がありそうな要因2つ。①静かで落ち着いた雰囲気の中で、きちんとした生活をさせる。②本の読み聞かせをする。

  • 行動遺伝学の視点から遺伝と環境の影響について述べられた本書。
    安藤先生のお名前は橘玲さんの【言ってはいけない】で拝見して、もっと行動遺伝学について知りたい、原著にあたりたいと思っていたので読めて良かった。
    とても学びの多い一冊だった。

  • 面白かった

    行動遺伝学から遺伝と環境が人に与える影響を知った上で、これからの人生をどう考えて生きていくか考える一つのきっかけになった

    行動遺伝学的に「結局これってどうなのよ?」って疑問をエビデンスと安藤教授の知見をもって答えてくれて、読み物として読みやすくておもしろかった

    もっと自分の内的感覚の声に耳を傾けよう

  • 行動遺伝学。面白い。

    ■脳は予測器
    才能のある人は今よりも良い状態、完成形を予測し、そこに引っ張られるように学習してしまう

    ■知的好奇心の広さと知能に相関がある
    パーソナリティの経験への開放性、つまり知的好奇心の広さに、知能との相関がある

    ■学校の影響は限定的
    遺伝50%、家庭環境30%、学校は20%かそれ以下。
    家庭環境も、その社会において一般的に行われているであろう子育てがあった上では子どもの発達への影響は大きくない。
    *「学校」の部分は、自分の意志や教育、政策でコントロールできる部分

    ■没頭の対象に対する2つの基準
     1.対象が学習性のある素材であるか
     2.対象が「本物」につながっているかどうか。
    『もしあなたの遺伝的素質がそこにあるなら、あなたの脳はその感動を知っているはずです。あなたがその世界の本物として、その文化をさらに高めることに貢献するかもしれません(P197)』
     

  • タイトル通り、人は生まれたときに決まっている物(遺伝)が大きいという衝撃的な話。
    よく親ガチャと言われるが、親ガチャの定義もその人の環境によって3種類に分けられる。ただ、一般的に言われている親の遺伝を受けるから、人生負け組的な発想はナンセンスであるということも理解できた。
    統計的な話も多く、とにかく調べながら読み切った。

  • 難しい本だったが、遺伝の影響がかなり能力に反映されているのだなと思った。

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著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授
主要著作・論文:『生まれが9割の世界をどう生きるか―遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋』(SBクリエイティブ,2022年),『なぜヒトは学ぶのか―教育を生物学的に考える』(講談社,2018年),『遺伝と環境の心理学―人間行動遺伝学入門』(培風館,2014年)など

「2023年 『教育の起源を探る 進化と文化の視点から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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